自民党の裏金問題に対する自民党自身の動きが,あまりにも酷い.『しんぶん赤旗』の2月11日号が報じているが,自民党の関係議員からは
還元分があるとはまったく認識していなかった
担当者が引き出しにしまっていた
秘書が私に報告しなかった
などなど言い訳ばかりが出てくる.
裏金とは,手元の PC 内にある国語大辞典(小学館,1988)によれば,
取引などで、こちらの思うように事を運ぶため、表に出さないで、相手に与える金銭。
とある.まさにいま大きな怒りをかっている自民党の裏金問題を言い表している.
また,統一協会問題に関して教団側と事実上の「政策協定」にあたる推薦確認書に署名したとされる盛山文科相は「記憶にない」を連発している.灘中・灘高・東大の彼の記憶力がこの程度だというのか.
追伸:11日報道では,ようやく事実を認めはじめたようだ.時事通信「2021年衆院選での教団側推薦状を受け取ったとされる自身の写真を示され、ようやく事実関係を認めた。」
これがいまの自民党の実態である.まさに自民腐敗党ではないか.
さて,2月10日の土曜日は定例の 梅田解放区 であった.私は,この日の2時から3時半まで神戸三宮で授業があり,そのあと答案の添削も少しして,三宮で蘭州拉麺を食べる.
蘭州は,1991年に中国を旅行したとき一度行き,宿から街に出て蘭州拉麺の店に入った.その蘭州拉麺の店が三宮にできてからはよくいく.
それから阪急電車で大阪へ向かった.それでもまだ少し時間があったので,中津駅で降りて梅田の街宣場所まで20分ほど歩く.
東梅田のヘップ前にいつものように10数人が集まり,
政治とカネの問題、自民党の裏金問題を追及しよう!
裏金議員は、説明責任を果たせ!
と道ゆく人に呼びかける.途中で雨ぎみなったので,向かいの線路の下に移り,続ける.ガード下の様子は たたかうあるみさん が撮してくれている.
この日は,若者の2人組が声をかけて一緒に声をあげてくれるということが,2回あった.現実の酷さに,若い世代も機会があれば声をあげようとしているのだ.
こうして梅田の街頭に立つことは,意味あることだ.私はもう6年,欠かさずやってきたが,動けるうちは続けたい.
さて,この自民党の酷さには深い根がある.
「分水嶺にある近代日本」で論じたが,内からの力ではなく外圧で始まった日本の近代は,ついにあのアジアへの侵略に至る.
そして戦後はアメリカに隷属し,内部規律のある主体的な政権となることはなかった.アメリカを背後の支えとする政権による政治の私物化がつねに行われてきた.
これが裏金問題の底にある事実である.
田中龍作さんは,田中龍作ジャーナルのなかの「 ファシズムはあっと言う間にやってきて、私たちを弾圧する」で,現在の自民党政治のゆきつく先を見通し,また,ツイッターの記事 で
ファシズムに支配されたら、抜け出すのはほぼ不可能だよ。監視社会になるよ。拷問があるよ。
ミャンマーを見よ。北朝鮮をみよ。中国を見よ。ロシアを見よ。
日本は民主主義国家に留まるのか、独裁国家に転げ落ちるのか。いま分水嶺にあるってことを分かってほしいな。
と書いておられる.
まさにいま日本は,根の深い分水嶺にある.
これについても,青空学園だよりでも再三論じてきた.青空学園だよりで「分水嶺」を検索すると36回出てくる.ブログ形式で考えることはやはり意味がある.
そして,田中さんは「れいわ、UNRWAに義援金『日本政府にはジェノサイドを止める意志はない』」を報じる.
また,れいわは次のように声明を出している.
【声明】政府によるUNRWAへの資金拠出停止への抗議、及びれいわ新選組の寄附について(れいわ新選組 2024年2月3日)
私は,このれいわの声明や行動を支持する.
分水嶺にある世を,いかなる立場と方向で生きるのか.それが歴史の問いかけである.一人一人が問われている.