雨の日の金曜行動

今日は金曜行動の日であるが,朝から雨だった.出かけようとすると,こちらの決意を問うかのように雨も激しく降る.雨がっぱの用意もして傘を差して出かけた.地下鉄の最寄り駅を出て歩いてゆくといつもの太鼓の音が聞こえてくる.少し遅れて現地に到着した.すでに始まっていた.傘をさしながら,それでも人は集まってくる.この雨の中,皆それぞれの思いをもって出かけてきている.
それに加わり,皆と声をあわせながら,不思議に心が安らぐ.このように関電前に出かけて,「再稼働反対」「原発いらない」と声をあわせていると,なぜか不思議に心安らぐことを発見.はじめの頃は意思表示だと考え,この金曜行動に出かけていた.が,今はここで皆と声を合わせることで何か落ちつく.これは発見だった.だから金曜行動は続くのだ.義務でやっているのではない.一体感,連帯感に心が落ちつくからここに来るのだ.
実際,福島の事故は何も終わっていない.それどころかこれからますますその甚大な被害の実相が明らかになってゆく.東電は責任をとらない.それを覆い隠すように,世上は株が上がったとか原発輸出とか,およそ皮相な事ごとに浮かれた新聞記事やテレビニュースがまかり通る.それはおかしい.でもそんなことをいうのは何か少数派のように思わされる.しかしここにくると,人の心を失わず,原発に反対する人がいる! 
早晩,株は下落し,安倍内閣アメリカはオバマの戦略からもはずれ,行き詰まる.いずれ地震は起こり,原発で保管している使用済み燃料が危機になる.そういうことごとから目をそらせる世上の風潮のなかで,それはおかしいと思う人々が,ここに来ればその思いを一つにできる.ここには人間の良心があり,分かりあえる人がおり,だから落ちつくのだ.このことが,人々の連合の土台である.心を一つにする,それをあらためて再確認した,久々の金曜行動であった.
追伸:11日朝の花たち.原種のバラと君子蘭.
追伸2:前に「双葉町井戸川町長の訴え」に書いた,福島原発告訴団関西支部のブログが,下記ブログに統合されている.京都反原発めだかの学校/さようなら原発1000万人署名・京都の会/福島原発告訴団関西支部、等の活動情報ブログ.また,福島原発告訴団のサイト.