専任をおりる

 1999年の4月から今の塾の専任講師であったが,来年7月で65歳になることもあり,今年度の3月で専任を解いてもらうことにした.この立場で13年間働いた.青空学園のサイトは仕事の合間にやってきたので,そのための時間をとることができたことに感謝している.新しい年度の4月からは自由の身である.まだまだ働くつもりで,今の塾の講師も続けるが,また高校現場でも教えたいものだと思っている.
 考えてみると,はじめに働いた市立高校も13年で辞めた.次にいろいろ仕事をしたが,これはどちらかというと遍歴放浪であって,本当に多くの人に迷惑をかけた.新しい仕事につくとはじめはいろいろ面白いのだが,そのうちこういうことかとわかってくると,惰性の面が出てくる.それで,生活のために続けるということもせず,次々に何かに挑戦してしまった.面白くないと思いながら仕事を続けたことは一度もない.いつも新鮮な挑戦だった.
 それでも何とかいろいろ仕事をして生きてこられた.節々で多くの人に助けられた.深く感謝している.仕事はいろいろしてきたが,自分のなかで考えてきたこと,大切にしてきたことは,人間としていかに生きるかということ,これであった.それは今も変わらない.これからいろいろ仕事探しをやってみる.
 写真は11月1日の朝見つけたナナフシ.不思議な生き物だ.動きは遅いのに絶滅せず今日まで来た.昔小学校に上がる前にこれを見たときたいへん印象に残り,そのときの光景を今も覚えている.