金曜行動の持続

昨日はTwitNoNukes大阪主催の関西電力大阪本店前抗議集会に行ってきた.寒い中,それでも200人くらいの人が集まっていた.正門の方でも集会があって,下地さんも姿を見せていた.2月中は2週間に一度,やってゆくとのこと.私は再来週は授業がある.無理はしないで、2月からまた参加する.
安部政権になったが,彼らのやっていることは,昔自民党がやってきたこと.それが3年前に行き詰った.今の時代に、このようにばらまきをやれば,インフレになる.インフレは,株や土地など価格が変動する資産のある者や借り入れのある者と,インフレと賃上げが少しでも連動する大企業の正規労働者までには有利.中小企業で働く者や非正規で働く者,年金生活者は,インフレ分そのまま手取りの切り下げである.こうしてインフレは格差を拡げる.それがいま安部政権のやろうとしていること.
そして原発である.一,二を止めるそぶりを見せ,その他は再稼働.しかし福島は終わっていないどころか,頻発する余震で大きいのが来たときの危険性はそのまま.そして蓄積してきた被曝の影響の具体化,現実化.チェルノブイリでもその被害が明らかになった5年後に,旧ソ連は崩壊した.いずれ安部政権も同じ事態に直面する.そのときわれわれがどうするのかが大切である.金曜行動は持続する.いろいろな分野の運動の連合と拡大.そのような試みもいろいろあるようだ.見守りつつできることはする.
安部政権は滅びゆく江戸幕府の最後の反動,安政の大獄のようなもの.あのときも京都で捕縛された多くの志士たちは江戸に送致され,江戸伝馬町の獄などで詮議を受けた後,切腹・死罪など酷刑に処せられた.しかし桜田門外の変でその首謀者伊井大老は暗殺.安政の大獄から明治維新まで十年.犠牲は少なくない.しかし十年である.今はもっと早い.できることなら旧体制の崩壊の日まで生きのびて,見届けたいと思う.しかしそうでなくてもよい.どのみち歴史は到達すべきところに到達する.
さて昨日の続き.「3人に2個ずつリンゴを配る」ときに必要な個数は
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「2人に3個ずつリンゴを配る」ときに必要な個数は
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で一致する,という論には隠されている暗黙の前提がある.「人」を横軸に「個」を縦軸に描いて,その上で横軸と縦軸を入れ替えるのであるから,二つの軸の同質性が暗黙のうちに仮定されている.しかしこれでは『一つ分の数』と『いくつ分』は別のものであり,それを区別しなければならないという小学校の先生を納得させることはできない.納得できないことは教えられない.コメントで40年と書いたが,数教協が数え主義批判を行ってからもう60年.議論は続いてきている.『一つ分の数』と『いくつ分』をどのように定義するのか.そしてその区別を認めた上で,「3人に2個ずつリンゴを配る」ときに必要な個数と,「2人に3個ずつリンゴを配る」ときに必要な個数が一致する理由を提示しなければならない.等々考え中.
夕方追伸:写真は青サギ.鋭い目つき,凛とした顔立ち.もっといい望遠レンズがほしくなる.