議会主義と直接行動

 昨日は,生活フォーラム関西自由党大阪府連の共済による「小沢一郎代表を囲む会」に参加してきた.このところの仕事の集中などで疲れがたまったせいか咳が出ていたが,後半の懇親会も申し込み参加費も振り込んでいたので,天満橋の会場まで行ってきた.
 2010年のころ,小沢さんへの政治弾圧に抗議するデモに出た.それは「御堂筋デモ」に書いている.これを読みかえすと当時もフランスの若者が年金改革に反対してデモをしたことも書いている.その後,生活の党と山本太郎のなかまたちの時代に,今は亡きHさんと一緒にいろいろ集会に出たり街宣を手伝った.「人が使う組織を」、「再びの国策捜査?」等にも書いている.その時代の知りあいが幾人か生活フォーラムからきていた.久しぶりと声を掛けあった.この人らとは大阪宣言の会が生活フォーラムに合流する少し前から,つきあいが途絶えていた.

 報道陣は入れず,動画も撮らないでほしいということであった.なので,詳しい内容はここでは書けないが,その分みな自由に小沢さんに質問していていた.小沢さんもざっくばらんに応えておられた.国民民主党との政策協議のことや橋本元大阪市長に関することなど,いちおうみなうなずく内容であった.

 ここに参加した人たちは,政治家を応援しそれを通して国のあり方を変えたいと思っている人である.それはまさに議会主義であり,代議制民主主義である.かつての知りあいも,地元の選挙や国政選挙では、自由党の候補者の選挙活動をいろいろ手伝っていると言っていた.
 それに対して,職場、地域からの直接行動を通して、この現状を変えてゆこうとすることが,沖縄辺野古の闘いをはじめ、さまざまの地域闘争として、積みあげられてきた.そして,街頭での行動である.これらがいわば直接民主主義である.
 日本の今日のまったく悲惨としかいいようのない現実を変えてゆくには,この二つの運動が一つに結びつかねばならない.この点における遅れが,いまアベ政治をのさばらせているわれわれの側の要因である.
 山本太郎さんのように,もっと代議士は街に出てくるべきだ.彼は年末の炊き出し活動などにも参加してこられたようだが,アベ政治を終わらせようとするのなら,他の代議士もこれにならえである.そして,代議士として直接行動を呼びかけ,デモの先頭に立つべきだ.
 一方,議会で民主勢力が力をもつためには,もっと街頭での多くの人の行動が必要だ。その後押しがなければ議員も力を持てない.議会主義と直接行動の結びつきの方向が出てくるか,これが今年の大きな課題である.

 懇親会では乾杯のあと,共産党の国会議員も挨拶していた.それから小沢さんは順にテーブルをまわってこられた.疲れをも感じていたので,小沢さんがこちらに来られたときに自著を謹呈し,それから中座して戻ってきた.
 いろいろ話を聞き、いまの日本の課題を逆に考えさせられる集会となった.いま準備している「平成後の日本の選択」の原稿にも書き加えるべきことが出てきた.得るところの少なくない集会参加であった.