#0529抗議

 昨夜は,東京と大阪,その他いくつかの街で,6時半からアベ政治に対する街頭抗議行動があった.時間がとれたので参加し,呼びかけた人やいつもの梅田解放区の人らと声をあげてきた.

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 この間,アベ政治に反対するいくつかの動きもあった.余りにひどいと,これまでなら意志を表さなかった人らもあらたに動きはじめた.しかし,これが,世を底から変えてゆくということにつながってゆくのか,それはまだ見えてこない.
 できるところから声をあげよう.30人ほど集まり2時間半ほど訴えてきた.街頭に立って,いろいろ考えるところはあるのだが,少しずつ書き足してゆこう.

 4月5月は,これまでとは違う時間が過ぎた.私自身の仕事の方は,1週間前に書いたところからあまり進んではいない.ようやく,『根のある変革への試論』の構成を深め,章の枠組を作り変えることができた.6月はこれをもとに中味を書き進めたい.また数学の仕事の方では,6月の末までに,ある模試の一式を作らなければならない.

青空学園をどうするか
 今考えている問題は青空学園のサイトを将来どうするか,である.これを開設したのは1999年の夏であるから,もうすぐ21年になる.青空学園のすべての制作物,そこにあるPDFファイル等と,その元になるTeXのテキストファイルを,DVDRに焼いて希望者に実費で配布している.昨日,申し込みをしていただいた先生は申し込みメールに次のように書いてくださった.

こんにちは。当方、51歳の数学教師です。
Felix Klein の Elementarmathematik vom Hoeherem Standpunkte aus を検索していて、先生の記事からここに辿り着いて大変喜んでおります。
これまで日々の業務に追われて勉強時間があまり取れず、数学の力量不足を痛感しており、これからは時間を工面してもっともっと勉強しようと思っております。よろしくお願いします。 

 こうしてサイトを開いていると,このように検索でここに来る人もいて,少しは役に立つ.しかし人の命は有限である.このサイトをいつまでできるのか.そんなことは考えずにできるところまでやってゆけばよいのだとも言えるのだが,考えてしまう.

 青空学園数学科は,今高校数学と言えば受験数学でしかない現状を憂い,学問としての高校数学を,その内容において次代に伝えたいと考えはじめた.それはまた,実際に数学をやらねば出来ないことである.
 青空学園日本語科は,明治時代に翻訳のために作られた漢字造語が塗り隠してしまった日本語の基層を掘り起こそう,そうしなければ日本語の未来はないという問題意識からやってきた.
 この青空学園を,だれか後を継いで維持してくれないか.いつまで時間があるかは分からないが,できる準備はしておきたいと考えている.