#0606抗議

 追伸:今日7日は大阪で,米の黒人死亡事件抗議の集会とデモがあった.このNHKWEBの記事は1000人と警察発表のまま書いているが,3000人は集まったようだ.こちらは朝から公園の掃除もあり,行けなかったが,心は一つである。

 昨夕も#0606抗議で梅田へ行って来た.ななさんが呼びかけた市民の行動であった.このような動きが少しでも広がることを願っている.こちらは,こんなことを喋ってきた.

 日本の没落が止まらない.1人当たりGDPの世界順位では,90年代は常に一桁で2000年には2位だったのが,安倍政権になって、民主党政権時代の10位台から一気に下降,2018年は26位.アジア・中東では7位.1位マカオは日本の2倍,3位シンガポールは1.6倍である.さらに,いわゆる先進国の中で日本の教育予算は最低であり,日本の女性医師の割合も最下位であり,実質賃金はこの10年,日本だけマイナスである.これがアベ政治の結果である.これをそのままにするのか.できるところから行動しよう.

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 実際,日本は没落途上国となった.経済での没落とともに,それ以上に,政治的没落が激しい.国内政治の劣化は,ようやく人々の怒りをかうまでになってきた.しかし,ここまでの劣化を許したのはわれわれ自身である.また,いわゆる野党の責任である.

 日本の野党の為体にくらべて,イタリアの国会議員のサラ・クーニアルさんが5月におこなった,ビル・ゲイツを糾弾する演説は厳しくも立派である.その翻訳が髙橋清隆さんのところにある.高橋清隆の文書館 : ビル・ゲイツを糾弾したイタリア女性議員の演説全文である.その冒頭の髙橋さんの一文である.

 イタリア議会で影の政府に操られた政権と腐敗メディアを糾弾し、世界中の子供たちにワクチン接種をしたがっているビル・ゲイツを「犯罪者」呼ばわりした国会議員、サラ・クーニアル女史のうわさの演説を全文和訳で紹介する。

 これを読むと,いま世界で何が進んでいるのかを考えさせる.この発言の内容について,もっと裏付けをとるように調べたいと思う.
 そしてこの春,日本政府はこのビル・ゲイツ旭日大綬章を授与している.朝日新聞のこの記事をさきのサラ・クーニアルさんの演説とあわせて読むと,日本政府がどのような位置にいるのかよくわかる.まさに影の政府に完全に操られている.それはまた,サラ・クーニアルさんの演説がその通りであることを傍証する.そして,新聞が政府と一体に物事の本質を覆い隠しでいるのもわかる.

 世界はいま大きな岐路にある.私は昨年「分水嶺にある近代日本」を書いたが,分水嶺にあるのは日本を含むこの世界である.資本主義の終焉期に,より深いところで分岐が起こっているのだ.ここはこれからもっと深めたい.