安倍=菅やめろ(続)

 昨夜は定例の梅田解放区であった.先週は安倍が辞めたので臨時であった.梅田に行って,未来を担うべき若者と一緒に声をあげる.
 それにしても安倍から菅と続くこの時代の国政の酷さ.それを暴かないどころか、まさにヨイショする大手報道機関の退廃.日本の大手新聞やテレビは報道機関ではない.洗脳機関である.テレビや新聞から世界に接していると,多くの人々は現状を追認する.ましてや,立ちあがることはない.
 それでもその現実をふまえて,なしうることはしなければならない.そう考えこちらも参加してきた.終わってからの反省会も出てきたので,遅くに戻ってきた.
 昨夜の行動はは東京でもあった.これからも官邸前で第2第4土曜に続けるそうだ.これが全国に拡がればいい.それぞれの地で,第2第4土曜日,街頭に立とう!

f:id:nankai:20200913111847j:plain

 先日,鹿砦社の松岡さんから「NONUKES」voice 25号が送られてきた.いつもありがとうございます.読み応えのある記事が多そうだ.
 さて,アベノミクス継承で日本経済は沈没…12カ月連続の景気悪化と『日刊ゲンダイ』が言うように,経済も没落を続けている.この8年で株価は上がったというが,それは年金基金などを使って株を買い支えしてきただけである.公的年金は遠からず破綻する.アベ政治とは,新自由主義段階の資本主義の時代に,政治では完全にアメリカに隷属し,経済ではうわべだけを取り繕うものであった.
 赤旗は「新自由主義の暴走か、転換か――日本の政治の対決軸に 川崎で志位委員長が訴え」と報道しているが,まったくその通りである.
 そして,この対決軸は,思想の問題として掘り下げねばならない.

 私は日本の近代は根なし草であると言い続けてきた.これはなにも大きな政治や世の中全体のあり方での問題だけではない.日々の人と人のつながり方や,毎日の生活の場の中で根なし草であることを感じとる.
 実際のところ,日本の近代は根なし草であった.人民の内からの行動が生みだしたものではなかった.西洋帝国主義の支配を避けんとして,商人階級が主体となって封建幕府を倒した.日本の近代は,帝国主義の段階に至っていた西洋近代の移入として行われた.
 人びとにとって近代は勝ち取ったものではなく与えられたものであった.したがってまた,その近代がこのように一部の政治勢力に私物化されても,それを倒そうとするうねりも現れない.
 逆に言えば,われわれは今はじめて人民が行動して変えてゆかねばどうにもならない段階に至っているのだ.それ以外に,この没落をおしとどめることはできない.今のまま,人民の大きな抵抗もなく菅政権が続くなら,日本はかぎりなく没落してゆく.
 ここまではこれまでも書いてきた.そして,さらに,二つのことを思う.

 しかしこれは,非西洋にあって近代化する過程として一般的であるのではないか.そしてそれは逆に近代の西洋のあり方をも映し出す.根なし草近代という問題は,実は資本主義が世界に行きわたるこの時代の普遍的な問題なのではないかと考える.
 もう一つは,没落とは所詮は資本主義の価値観での没落である.人民へのしわ寄せが酷くなるが,それでも没落せざるを得ないのならとことん没落するしかない.そうしなければ,新しい価値観のもとでの再生もまた有り得ないということである.
 そういう歴史段階にあるのだ.

 今日は朝から入試問題三題の解答をつくり青空学園数学科にあげ,それから「青空学園だより」を上のところまで書いた.
 そして夕方は犬を連れて2時間ばかり,自宅から東の方へ散歩した.地蔵堂や小さな祠がいくつかある.愛宕山の上には小さな墓地がありそこにも地蔵様がおられる.順にまわってゆく.このあたりは江戸時代に拓かれたところである.
 いろいろ考えながら歩く.街頭に立つことと,この犬を連れての散歩が,書斎ではなかなか気づかないことを気づかせてくれる場となる. 数学であったり,こういう一文であったり,出てくるのはそのときそのときでいろいろなのだが,歩くことは大切だ.
 愛宕山から東に見える山は生駒山だろうか.下の写真では写っていないが、晴れているときにもう少しまわると,大阪平野の向こうの南東の方には金剛山も見える.

f:id:nankai:20200914123650j:plain

  この愛宕神社は京都の愛宕山から勧請したものである.その横の坂を少し上がると上の写真のように愛宕山の頂に墓地がある.またすこし歩くと真言宗の寺もあり,ここが拓かれた江戸時代を経ての歴史を感じることができる.
 さて,今年は5年毎の国勢調査の年で,明日からは自分の担当しているところを一軒一軒歩かねばならない.
 一応下見はしているが,思わぬところに集合住宅があったりする.集合住宅まわるのはもなかなか面倒である.今の時代に国勢調査など必要なのかとも思うが,それはそれとして,きっちりやらねばならない.