秋深きー安倍スガ政治を終わらせよう!

 昨夜は定例の梅田解放区であった.5時半に大阪北の中津にある豊崎西公園に集まり,小集会の後,多くの人がゆきかう週末の梅田までデモをする.そしていつもの東梅田の街頭に立って語り,道ゆく人々に呼びかける.20人超の参加であった.
 まったく今の日本政治はすべての規範が崩れてゆくという悲惨な状況にある.ここまでのことになって,なぜ日本では大衆的な怒りの直接行動が起こらないのか.多くの人はなぜ声をあげないのか.情報産業をすべてむこうがおさえているからなのか.それを破って立ちあがらなければならない.
 しかしこれは中央の政治の問題だけではない.今の世のそれぞれの場での現実の悲惨である.これをうち破るために行動せよ.

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 安倍前首相の犯罪が,ようやく捜査されはじめたが,安倍を逮捕するかどうか,ここが分岐である.それは人民の怒りと行動が決める.今はまだまったく弱い.量の問題ではない.質の問題である.量はわれわれの運動の質が決める.アベ逮捕となるかどうかはわれわれの運動の力の問題である.
 少しでもできることはしなければならないし,声をあげなければならない.ということで,こちらも若い人らと一緒に梅田の街頭に立つ.

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 最近多くの人が日本の没落を言うようになった.数年前から私は徹底して没落しきらなければ日本の再生はないと言ってきた.同時に,それは犠牲が大きすぎるとも言ってきた.現実に日本は没落している.ここからの反転の芽はあるのか.
 このままでは翼賛体制となりそのもとでの憲法の改変まで行きつく.それが世界軍需産業の狙うところである.十五年戦争を経てできた戦後の体制が根底から覆される.現在の日本の人々の置かれた状況から,それはありうる.没落とはそこまでゆくことになるのか.
 そのことを考えながらデモをし,若い人らの語るのを聞く.集会のあと若い人らはいつも交流会をしているのだが,私はそれには出ないで西宮に戻ってきた.

 この間いろいろ集まりがあった.20日は,地域アソシエーション研究所の総会であった.私も会員なので参加し,その後の交流会も出てきた.ThさんやTdさん,人民新聞の山田編集長,それぞれ長いつきあいだ.梅田解放区を主催している園君も来ていた.
 この研究所は,北大阪での戦後の長い運動,その中心におられたのが上田等さんだが,その流れのなかにある.考えてみれば私の二度目の中国旅行も北大阪商工組合の訪中団に加えてもらったのであり,この流れのなかでのことであった.

 休日の23日は,Uさん,Tmさん,Yさんと茨木市の故Hさん宅へうかがう.Hさんの夫人を交えて鍋を囲む.Hさんは入院闘病のなか,八月に自宅に戻り,十月下旬に亡くなった.私と同い年である.72年73年と「月刊たいまつ」の読者会をやっていてそこで知りあった.私は73年の秋に兵庫県に移動したので,Hさんとのつきあいはこの2年間だけであったが,UさんやTmさんはその後もつきあいがあった.また,こちらは思い出せないのだが,Yさんは高槻の市会議員や大阪府会議員もした人で,私とは京都ベ平連の時出会っているとのことである.この後Yさんとは郵送でたがいの本のやり取りもした.
 Uさん,Tmさんとは「月刊たいまつ」の読者会で知りあって以来,もう48年のつきあいだ.かつて働いていた市芦の仕事も京都の下宿でTmさんからまわってきたものだった.こういう知りあいに助けられてきたこの半世紀のことをいろいろと思う.

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 『ショック・ドクトリン』などの著作で著名なカナダのナオミ・クラインは,新著『地球が燃えている』で,気候変動がこのまま進行すれば人類存続の危機が訪れると警鐘しているとのことを読んだ.実際その通りである.
 2030年までに,世界全体が脱炭素化に向けて抜本対策を講じるべきと言われている.しかし資本主義はその本性において生産を拡大しなければ存続しえない.気候変動を招いたのは資本主義そのものである.資本主義のまま気候変動の問題を超えることはできない.
 彼女は「グリーン・ニューディール」を提唱する.私がかつてより言ってきた「経済より人」である.そのためには人が今よりもはるかに大きくならねばならない.しかし今の日本の政治を許している人の有り様をみていると,やはり危機に直面しなければ変わらないのかとも思う.
 こちらはなすべきこと,できることをやりながら,考えてゆきたい.上の写真は12月1日の夕方,犬の散歩のときにとった甲山.満池谷墓地の一角から北への眺めである.