二月の終わりに

 昨夜は定例の梅田解放区であった.梅田の北の中津の豊崎西公園に集まり,集会をする.こちらは少し遅れて参加.そして集会のあと梅田までデモをした.いつものように先頭で横断幕をもつのを手伝う.

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 先に梅田にきて音楽を鳴らしやっていた人らと合流し,総勢20人ほどで7時過ぎまで東梅田の街頭で宣伝してきた.
 こうしてもう三年半ほどになるが,2週間ごとにこの行動を重ねてきた.こちらもそれに参加してきた.そして,この青空学園だよりにその報告を書きながら,いろいろ考える時間がもってきた.たいへんありがたい.

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 さて,2月13日に福島県沖でマグニチュード7.33,最大震度6強の地震が起こった.
 福島第一原発の3号機に設置されていた地震計2台が故障していたことを東京電力が確認しながら,それを放置していたため,13日の地震のデータを取れていないことが22日になって判明したのだ.東電が地震計の故障によってデータが取れていないことを認めたのは,22日におこなわれた規制委員会であったが,故障したことぐらい分かりそうなものなのに,そのまま放置してきた.ここに原発事故に対する東電の,そして日本政府の態度が如実に現れている.
 この地震によって福島第一原発の処理水や浄化途中の汚染水が入ったタンクの位置にずれが生じ,14日の午後1時ごろにはその事実を把握しておきながら,18日になってようやく公表したのだ.
 そしてさらに深刻なのは,19日に公表された,1号機と3号機の格納容器で水位が低下している,という問題だ.その水はどこへ行ったのか.ところがこのことでも,何の根拠もなしに大丈夫だと言っている.この問題の深刻さを隠しているとしか考えられない.この問題を隠すのは,オリンピックをなんとしてもやろうとするからである.
 新型コロナでは,国民(住民)を守り経済を守るために他の国が当たり前にやっていることを日本政府は出来ないと言い,やろうともしない.反対に,現状から不可能としか思えないオリンピックは何が何でもやると言う.「国民の命や生活」より「利権と献金天下り」だからだとしか思えない.
 いま没落しつつある日本のの悲惨ともいうべき状況が,13日の地震を通して,再び可視化された.いつまでこのような政治を許しておくのか.われわれ自身が問われている.

 この地震列島に原発は置かない.このことを明確に政策として打ち出し,それを実行する政府をわれわれの手で生みだすしか,この日本列島に生きるものに途はない.
 あの阪神淡路の震災,そして3.11の震災を経て,これでもまだ今までと同じようにいくのか.13日の地震はそれを問う.

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 満池谷の墓地から遠くに甲山を望む.この少女の銅像の横を通るときは,いつも挨拶する.24日,午後3時過ぎに犬との散歩で撮影.