師走の梅田解放区

 今日は西宮市の,朝からそれぞれの町内の掃除をするクリーン大作戦の日で,私の町内も朝の8時に大人と子ども40人ほどが公園に集まり,3ヵ所に分かれて掃除をした.どこも落ち葉がすごく,1時間の予定が2時間近くかかった.終わってからもういちど公園に集まり,お茶を頂いて戻ってきた.
 掃除をするのはこちらにとってはいい運動になる.

 さて,もう師走である.まったく1年は早い.昨年「冬の神戸と梅田の街頭で」を書いてからちょうど1年である.この1年,「緑の社会主義」を展開することを課題としていたが,これはほとんど何も進まなかった.
 「緑」自体が今や資本の側も言う言葉となった.それがこの1年であった.資本主義そのものが問題であるのに,この言葉のままでよいのか.これもまた,これからの課題となった.

 そんなことも考えながら,昨夜,梅田解放区に参加してきた.参加者はいつもより少なめであったが,若い人らが元気に道ゆく人らに呼びかける.こちらは横断幕を持つのを手伝う.

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 梅田解放区に参加して丸四年になる.はじめて参加したときのことは「沖縄今こそ立ちあがろう」の歌 に書いているが,それ以来,欠かさずに参加してきた.

 さて,昨日鹿砦社から NONUKESVOICE が送られてきた.今号は総力特集「原発・闘う女たち」である.いずれの記事も深い問題をこちらに突きつける.
 創刊号からずっと送っていただいた.それらはすべて本棚にある.この30号で一区切りとし,つぎからは『季節』という雑誌名にして続けてゆくそうだ.
 これに同封して来年のカレンダーも送ってくれた.

 松岡さん,本当にありがとうございます.これからもよろしくお願いします.

 大新聞やテレビ,そして多くの月刊誌が報じることは,今日の支配層の見解にもとづくものばかりである.
 日本のテレビも大手の新聞も,報道機関ではない.それらは国民に対する洗脳機関である.岸田政権の支持率が七割を超えているとの報道があった.これもその結果である.
 福島原発核惨事のことも同じである.国民の多くは,原発事故は過去のことだとすり込まれ,そう考えている.これもまた,情報機関を用いた洗脳である.

 このなかで,鹿砦社はほんとうに筋を通している.これは貴重なことだ.人民新聞鹿砦社はいつも広告を載せているが,この二つは,今の状況の中での希望である.
 筋を通して闘う人らに心からの敬意を表したい.そして私もまたできることはしたい.

 それにしても,この日本列島弧にあるクニの酷さである.根なし草近代150年のなれの果ての現実であるが,何よりも言えることは,既成の政治に理念なく政策の柱がない.対米従属の70年を経て,岸田政権でいよいよそれが行くところまで行く.
 その先に戦争があることだけはなんとしても拒まねばならない.
 そのためにいま何をなすべきか,何ができるのか.それを深く考えなければならない.繰り返すが,いまわれわれは歴史の分水嶺にある.

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 写真は満池谷墓地から北の甲山を望む.13日午後2時半に撮す.