昨夜は定例の梅田解放区であった.「コロナ陽性」にも書いたように,前回の2月26日はこちらがコロナ陽性だったので,参加を控えた.それで,ちょうど1ヶ月ぶりの参加となった.
日が長くなり,五時半はまだ明るい.多くの若者が東梅田界隈を通り過ぎる.そのなかで,通りがかりに立ち止まり,声をあわせてくれる若者がこの日もいた.
ロシアによるウクライナ侵略がこのように現実のものとなったことを受けて,
ロシアがウクライナに侵攻した! 戦争反対!
ロシアはウクライナから撤退せよ!
アメリカや欧州はウクライナ危機に乗じた戦争的介入をするな!
日本での改憲策動繁体!
琉球弧への軍事基地建設に反対!
をみなで声をあわせてきた.
そして,辺野古の今を語る人,慰安婦問題を語る人,それぞれが担ってきた運動の場から梅田を通り過ぎる人らに呼びかける.
ロシアによるウクライナ侵攻という現実によって,この梅田解放区の雰囲気もより厳しくなった.現実に戦争が進行し,多くの命が失われている.そういう時代となった.これに対して,戦争反対の声をあげる若い人らの参加が増えることを願う.
ロシアのウクライナ侵攻は,現代史においてどのような意味をもつのか.アメリカの没落が明確となった時代に,ロシアの位置を高くしようとするプーチンとそれを支えるものの思惑が透けて見える.
しかし,さらに考えれば,NATOとその背後にあるアメリカの,欧州を東に拡大しようとする基本政策がある.ウクライナをNATOに,あるいは少なくとも西欧州に加えようとすることに対する,ロシア側からの反撃でもある.
何れにせよもう戦争で問題を動かそうとする時代ではない.戦争は何も生みださない.街頭からそれを呼びかける.
私はこの日も横断幕を持つのを手伝ってきた.こうして街頭から声をあげることは,いまこそ大切なことだ.
昨日,鹿砦社の松岡さんから雑誌『季節』2022年春号が贈られてきた.
『季節』はこれまで『NO NUKES voice』として出されてきたものを,誌名変更したものだ.
雑誌『季節』は懐かしい.かつて京都で下宿していた頃,松岡さんがはじめた雑誌が『季節』だった.今も本棚に1980年11月発行の『季節』第4号がある.
『季節』への誌名変更は,初心に立ちかえるという意味もあるかも知れない.雑誌を出し続けるのが困難な時代に,これを次代にも引き継いで,がんばってください.