殺すな! 殺されるな!

 昨夜は定例の梅田解放区だった.いつものように,横断幕を持つのを手伝う.十数人が集まり,声をあわせる.

 殺すな! 殺されるな!
 ロシアはウクライナから手を引け!
 NATOアメリカ,介入するな!

 武器を送るな!
 基地はいらない!
 軍事費をコロナ対策に,暮らしにまわせ!

 ロシアのウクライナ侵略が今このときも続いている.もとより,社会主義圏が崩壊して以降も,中東や西南アジアで,いくつもの紛争が続いてきた.今も続いている.
 その上で,このロシアによるウクライナ侵略の戦争によって,歴史は新しい段階に入ったことはまちがいない.その内容,その意味についてはまだ十分には考えられていないが.

 参加したある人が語る.
 ー 南京大虐殺は最初から外国に伝えられていた.しかし,日本は報道が統制されていて伝えられなかった.今のロシアも,昔の大日本帝国と同じ.侵略戦争をやれば,かならずそこでは残虐行為がある.

 ウクライナでの戦争犯罪が,過去の日本軍の残虐行為とあわせて語られる.日本軍国主義のことを横に置いたままウクライナが語られることが多いが.われわれの過去をふまえて道ゆく人に語りかける.残虐行為は戦争の必然である.

 そしてまた,大阪における維新政治について道ゆく人らに呼びかける.

 バクチ,カジノ… だれかの不幸で経済成長、そんなのあり得ない!
 カジノをするより,病院つくれ,保健所つくれ!
 吉村,松井,カジノをヤメロ!

 この日本では,ロシアのウクライナ侵略をショックドクトリンにして,憲法を改悪し「戦争する国」にしてゆこうとする策動が進んでいる.岸田政府は「敵基地攻撃能力の保有」を公然と言いはじめている.
 自衛隊では「反戦デモ」を「敵」と見なす文書を作成しその内容を幹部が市民に講演していたことが,暴露された.
 集会やデモは,憲法が保障する思想信条にもとづく表現の自由,である.これを「敵」とすることは,反戦デモを弾圧するプーチン政権と同じである.それが自衛隊の本性である.

 まさに,ある人が語っていたように,ロシアのウクライナ侵略と,日本における憲法改悪策動や維新政治は根が同じである.
 ロシアや日本のこのような政治の背後にあるのは,国際的な軍需産業である.それは戦争によって利潤を生みだす産業なのだ.

 こうして,ロシアがはじめた戦争は,多くのことを白日の下にさらす.
 問題は,これに対抗する人民の闘いをどのように生みだしてゆくのか,である.ロシア国内における反戦運動は意義深い.これと連帯して何が出来るのか.

 もう4年以上欠かさず参加してきたこの梅田での街頭行動は,その第一歩である.
 昨日ビラをもらったが,5月7日の午後2時半から,神戸三宮東遊園地で「ロシアはウクライナ侵略をやめよ 市民デモ」の集会とデモがある.時間がとれれば参加するつもりだ.