選挙に行って自公維落とそう!

 昨夕は定例の梅田解放区であった.小雨も上がり,十数人ほどの人らが集まって声をあげる.たかうあるみさんのところにもこの日の写真がある.

 参院選だ! 選挙に行って、自公維落とそう!
 戦争反対! 軍拡を進める岸田政権を倒そう!
 維新の首長,吉村府知事や松井市長は,大阪府民の署名が20万筆以上も集まったにもかかわらず,カジノの是非を住民投票する必要はない! と言っている.これは民主主義の破壊だ!

と東梅田界隈を通る人らに呼びかける.かつては大阪市の各区ごとにあった保健所が今や一つしかない.多くの職員を橋下以降の維新が削減した.その他にも,実に多くのまさに新自由主義政策をこの大阪で積みかさねてきたのが維新である.その仕上げにカジノ場を作ろうとしている.
 こんどの選挙で維新に大きな打撃を与えなければならない.そのことを呼びかける.

 いま世界は本当に大きな変わり目にあることをつくづくと感じる.「感じる」と書くのは,まだその意味を自らの言葉でつかみ得ていないからである.しかし,次のことははっきりしている.第二次大戦後の世界は,まず中国革命とその後の東西冷戦の時代があり,それを経てソ連が崩壊し中国が資本主義国になって経済発展を第一として大小の国々が共存する時代に移り,さらにアメリカのアフガン侵略などを始まりとして国家が宣戦の布告もなく他国を侵略するということが続く時代へと変わってきた.ロシアのウクライナ侵略もまさにこの時代のことである.

 だがさらに歴史は前にいっている.かつて第三世界とか発展途上国とか言われた世界が,いま経済においても先進国群より大きくなっている.
 BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の第14回首脳会談が中国主催で6月23日に開かれた.中国の招待でアルゼンチンも参加したが,バングラデシュインドネシア,メキシコ,トルコが加盟を望んでいるという.
 この会議の直前,​ロシアのプーチン大統領は貿易相手をBRICS諸国へ積極的に切り替えると宣言​しているが,BRICSに加盟している5カ国で全人口の40%以上を占め,しかも経済がますます拡大する国々である.
 これはロシアとの貿易で経済を維持してきたEUにとっては痛手である.また,ロシアは中国をはじめとするアジア諸国との貿易を盛んにしていく方針だが,その中に日本は含まれていない.

 このなかで,日本は大きく没落してゆく.近代の日本は,その歴史的な役割を終えたと言うべきなのかも知れない.
  そのうえで,この近代日本を,非西洋にあって最初に資本主義化した歴史の経験として,まさに総括しなければならない.それがこの地に生きるものの責任だと考えている.
 『神道新論』は,そのような問題意識ももって書いたものであり,それを受けて『分水嶺にある近代日本』を著したのだが,それ以降はまだできていない.何度も同じことを書いているが,自分自身の確認のためでもある.少しずつでも前に進みたい.
 第二,第四土曜に定例の梅田解放区が行われる.街頭に立ち,道行く人を見ながら,少しは自分の考えも深めることができる.こうしてその報告を書けることは,ほんとうにありがたい.