戦争反対!

 昨夕は定例の梅田解放区に参加してきた.

  選挙に行こう!
  戦争反対!
  自公を落とそう!
  維新はいらない!

 道ゆく人らに訴える.どれだけの若者が選挙にゆくのか.それを思いながら呼びかける.この日のことは.たたかうあるみさんツイッターに詳しく書いてくれている.

 安倍が7月8日に暗殺された.その闇は深い.報道をあわせると,暗殺犯は以下のように供述している.
「母親が統一教会にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」
統一教会に恨みがあり、元総理がこの団体と近しい関係にあると思い狙った」
 そういうことなのだ.これについてはYahooニュースに詳しい.
 また私は,たたかうあるみさんのブログの見解に同意する.田中龍作さんの見解「安倍元首相暗殺の次に来るもの」にも同意する.小出裕章さんの意見にも同意する.

 道の向こうでは参院選全国比例候補である社民党大椿ゆうこさんが街宣をはじめる.梅田解放区側は音量を絞り,協力する.大椿さんが語ることは,梅田解放区が語ってきたこととほぼ同じである.
 大椿さんはある私立大学の職員のとき,有期雇用を理由とした雇い止め解雇にあい,これと闘ってきた人だ.
 豊中の木村議員が応援演説する.森友問題を最初に取りあげた人だ.木村議員が取りあげなければ,森友学園に係わる安倍の不正は表に出なかった.
 明治維新以来の日本の近代は根なし草近代であった.根なし草近代の成れの果てがアベ政治であり,アベ政治の成れの果てが今回の安倍暗殺である.

 それに対して,この半世紀の私の問題意識の基底にあるのは,「根のある変革」ということである.梅田解放区のような行動に参加しているのも,日々の暮らしに根づいた行動を出来るところからやろうとする自分自身の問題意識が底にある.
 日本の近代左翼の闘いはやはり根なし草であった.かつての自分の活動を振り返り,そう考える.そして青空学園日本語科の玄関に「根なし草近代の諸相をとらえいかに生きるかを考え書きおく」と書いているように,青空学園をこの課題を考える場としてきた.もうはじめて20年以上になる.
 そのうえに,ひとつは『神道新論』として書物にまとめることが出来た.これは,いま読みなおせば未熟でもっと掘り下げるべきところや改定すべきところがいくつもある.が,この書で心がけたことは,近代日本の「学問」のように対象を外から見るのではなく,内からの言葉,内からの語りを実践することであった.それがまた本来の学問である.
 数学分野では雑誌『数学文化』の依頼を受けて,この夏に出る38号に一文を寄稿した.いずれ雑誌が出たら詳しく書きたい.
 これらをふまえ,そのうえで,この二著をさらに統合し,近代日本の経験を人類の歴史的な教訓に深め,つぎの段階を拓き耕さねばならない.私はその先にあることを緑の社会主義といってきたが,この言葉の吟味を含めて,すべてはこれからである.