年初めの梅田解放区

 昨夜は今年初めての梅田解放区であった.十数人が集まり,岸田政権の進める軍拡政治に反対し,大阪維新の会が進めるカジノ誘致に反対しようと,道ゆく人に呼びかける.
  戦争反対 !
  カジノ反対 !
  岸田やめろ !
  維新いらん !

  
 この日のことは,たたかうあるみさんもいくつかの写真と記事を載せてくれている.
 2023年の年頭に街頭に立って,大きな変転の時代がはじまり,本当に難しい時代になったことを,横断博をもって思う.私は月に2回は梅田解放区で街頭に立つことを2017年12月からはじめて,5年以上続けてきた.
 その前,大阪で最初に街頭に出たのは,2003年のイラク戦争反対の集会とデモだ.
 あれから20年たった.そして2023年の年頭に,新たな転換の時代にいかに生きるかがほんとうに難しい時代であることを,つくづくと思う.

 1月13日から岸田首相は米国へ行きバイデンと会談する.先の安保三文書の改定をふまえ,専守防衛でやってきた戦後政治を転換し,米国に従属したまま,その命令のもと,こちらから先に攻め込むこともありうることをより明確にする.米国と中国の覇権争いの前面に立つということになる.

 こういう戦後政治の大転換が,議論なくすすめられてゆく.
 こんなことを許してはいけない.梅田解放区は,今春の地方選挙まで毎週やることになった.できるところから声をあげてゆかねばならない.

 私はこの8年,地元自治会の代表を引きうけてきた.地域のなかで学院あとの再開発もあっていろいろ難しいこともあるが,もう1,2年は続けなければならない.

 一方で,仕事もしながら,青空学園を少しずつ書き加えてきた.それをもとに,著作『神道新論』や,雑誌への寄稿「誰もが数学を体系的に学べる場所―青空学園数学科の試み」なども公にしてきた.それらはそれなりに,この時代をおさえつつ次の時代を開いてゆく上での問題提起ではあると思う.
 だが,時代はこちらが考えていた以上に大きく変転をはじめている.自分の考える枠組をもう一段深めなければならない.これは難しい.今の時代をいかに生きるかそのもの問うことだからだ.

 そのことを改めて考えた年頭の街頭行動であった.
 そして,梅田解放区から自宅に戻って,七草粥をいただいた.うまい.