節分過ぎて

 一昨日は節分であった.豆まきをし,いわしを焼いて,恵方巻とあわせて食べた.うまかった.昨日朝,そのいわしの頭と骨を柊の枝に刺して勝手口のところにつるした.

 そして昨日夕方は梅田解放区だった.先週の土曜日は地元自治会の集会で梅田へ行けなかったので,2週間ぶりに参加してきた.この日も20人近くが東梅田に集まり,声をあげる.
 ロシアのウクライナ侵略に反対し,岸田政府の軍備拡大に反対する.
 神戸から来てくれるいつもの人も,「憲法を壊すな、自衛隊を行かせんな、ピースピースピース」や「オラシャヤーン」を唄ってくれた.

 こうしてやっていると,通りがかりの2人連れが立ち止まり聴いてくれ,自分も喋るということで,「戦争反対」と語っていってくれた.こういう出会いと広がりが大切だ.

 こちらも,原稿を準備することもなく,思いのままにしゃべってきた.

 ロシアのウクライナ侵略は続く.いまこのときもウクライナでの戦争は続いている.歴史ある古くからのウクライナの街が潰され続けている.
 日本政府はウクライナ戦争を絶好の機会ととらえ,大軍拡を進めようとしている.このままでは,2013年には7位であった日本の軍事費は,世界第3位の大きさになる.

 岸田首相は,戦争を放棄し専守防衛を国策としてきたはずの日本を大きく変え,軍事費をこのように拡大しようとしている.これを許してはならない.
 さらに政府は,議論を経ることなく,南西諸島の軍事施設を拡大し続けている.また,軍事費を確保するため,国有財産の売却し「防衛力強化資金」の創設を盛り込んだ法案を2月3日,閣議決定した.
 戦争の準備は,必ず戦争を引き起こす.それが,かつての日本軍国主義の侵略とその敗北の教訓から学ぶべきことだ.
 東梅田を通る皆さん!
 岸田政府がやっていることに反対し,この軍拡政府と闘おう!

 こんなことを喋ったら,「よかった.感動した」といってくれた参加者がいた.それを聞いて嬉しくなり,そしてこちらもいろいろ考えさせられた.

 一方,アメリカもまた国家としての分断がますます露わになり,その崩壊もまた現実のものとなってきた.ロシア,アメリカ両帝国の崩壊を見すえ,その後の世界をどのように構築してゆくのかという課題が現実の課題となってきた.いまの日本では,このような議論はほとんどなされてはいない.しかし,非西洋で最初に資本主義の世となった日本には,この問題をみずからの課題とするべき歴史的な責任がある.

 私はそのことを考え続けてきた.「分水嶺にある近代日本」で展開したように,根のある変革思想とそれにもとづく行動,これがいまこそ問われている.そのためになし得ることをすることが,歴史が求めることである.

 しかしまた,根なし草近代の日本は,これからの大きな歴史の動きのなかで,それに振りまわされ,歴史の求めに対応できず没落してゆく.没落がどのような形となって現実のものとなるのか,私個人がそれを見とどけることはできないであろうが,歴史に対する基本的な立場と考え方は,命あるかぎり事実から点検し,書けるところまで書き残しておかねばならない.
 梅田の街頭に立って,そのように思った.
 梅田解放区は地方選挙が終わるまでは毎週やる.こちらも行けそうだ.

 そして今日5日は,定例の地元の公園掃除の日なので,7時半から9時頃まで,皆で掃除をして,戻ってからこれを書いた.