軍拡は戦争への道

 梅田解放区に参加してきた.先週は地元自治会の会合があって行けなかったので,2週間ぶりだった.いつものように横断幕をもち,みなと声をあわせる.たたかうあるみさんのところにも記事がある.

  戦争反対!
  岸田はやめろ!
  選挙に行って、原発止めよう!
  維新を落とそう! 吉村落とそう!
  維新を落とし、カジノを止めよう!

 若い人が天皇制の話をし,「インボイス反対!」,袴田事件狭山事件の冤罪の話,などいろいろと語る.
 大阪での維新政治,その典型として,彼らが進める大阪カジノがいかに無理なものであるかを語り,新自由主義と,その先にあるファシズムを現実化した大阪維新,その打倒を呼びかける.
 通りがかった若い外国人女性が飛び入りで,国と国は互いに対立もするが,そこに暮らす人は分かりあえる,などと英語で語っていってくれた.

 3月20日は,アメリカがイラクが大量の破壊兵器をもっていると言いがかりをつけて,イラクを侵略した日から20年である.アメリカはこれを手はじめに,アフガニスタンなどへの侵略を続けた.
 このとき,「イラク戦争反対! 叡智を集めアメリカ問題からの活路を見いだそう」を書いた.もう20年になるのだ.
 それがロシアのウクライナ侵略へと繋がっている.そして,1年経った今も,ウクライナへのロシアの侵略と,これに対するウクライナの人びとの闘いが続いている.
 国際的な軍産複合体ウクライナ戦争の特需で,まったくの大儲けをしている.日本の支配層は,中国の台湾進攻の懸念や北朝鮮のミサイル危機を煽り,「専守防衛」を投げ捨て先制攻撃を認め大軍拡に動いている.これもまた軍需産業に貢ぐものだ.戦争に備えることを名目に軍拡されるが,実際は軍拡が戦争を引き起こす.

 ちょうど今,国際武器見本市が千葉で開かれている.新聞記事に

4年ぶりの国際的な武器の見本市
国際的な武器の見本市「DSEI JAPAN」が15日、千葉市幕張メッセで3日間の日程で始まった。4年ぶりに日本で開かれた今回は、前回より5割多い250社以上が参加。日本政府が昨年末に防衛費の大幅増を決めたことを受け、ビジネス拡大を見込む企業が日本市場に熱視線を送っている。

とある.

 軍需産業とそのもとにあるアメリカが東アジアでも戦争を起こし,日本がこれに加担する.これは,アメリカに隷従しておし進める大軍拡の果に起こりうることだ.まさかと言うことではなく,多いにありうることである.
 なんとしてもこれをおし止めなければならない.

 憲法第九条は,戦争の放棄,戦力の不保持,交戦権の否定,そして専守防衛を基本理念とする.この九条に基づき,ロシアとウクライナに話しあいを促し調停することこそ,あの十五年戦争を経て九条をもつ日本の歴史的責任なのだ.しかし,現実の日本政治は九条の理念とは真逆の方向に動いている.
 今こそこの第九条の理念を再確認し.そのもとにある政治を生み出そう! まさに一人一人の生き方が歴史に問われている.

 私は日本の近代を根底から問いかけ,そこから次に至る途を模索してきた.それが私の生涯の仕事であった.
 近代日本語が根なし草言葉であることを,日本語の構造から考えてきた.そして,根のある変革,根のある社会主義,緑の社会主義,いろいろと言葉も模索してきた.
 二十四歳の時からずっと街頭に立ってきたのは,街頭がそれを考える場であったからだ.そして考えたことごとを青空学園に書き残してきた.
 しかし,半世紀を経て未だ解はない.近代を問うことは,解のない問いであるかも知れない.そんなことも考えながらの1時間半の行動であった.