明日からセンター試験

今日からIII期がはじまる.2年生の皆さんは地についた勉強を始めてください.
明日からはセンター試験センター試験はもちろん良いに越したことはないのだが,どのみち満点は無理なので,大切なことは「大こけしない」ようにすることです.つまりは「悪くない」ようにすることです.すべては二次試験次第,というところまでいけば十分です.あせらず,あわてず,油断せず,試験が始まる前にこれを3回唱えると心が静まり力が発揮できます.

昨日は年中行事.しめ縄などをもって越木岩神社へいき,福火で燃やしてきた.どんど焼きとか左義長とかいわれる古くからの民俗が,神社に生きている.こういう行事の一つ一つに農耕文化の年が改まっていく世界観がこめられている.

夜,帰ったらY君からメールが来ていた.昨年,今年と私の授業を受けている.ここに書いたことを読んでいろいろ考えてくれている.私の意見も書くべきなのだが,とりあえず紹介.

                                                                                                                    • -

『青空学園数学科だより』を拝見し、僕自身が感じたことを綴ってみたいと思います。
①【2008-12-15 大学祭は何を訴えるのか 】
高校の同級生で現役で京大生になった友人達と11月祭の時期に出会うことがありました。僕の母校の高校はミッション・スクールなので、社会奉仕活動(老人ホームの訪問等)、文化祭や体育祭などの学校行事に積極的参加を奨励しています。それが伝統ゆえに、その伝統を好んで入学してくる人達も大勢いました。そういった学校環境で6年間過ごすと、大概『積極的に参加する人達』と『全く参加しない人達』の二極化が進みます。
その前者のタイプの友人や先輩方が11月祭の実行委員に名を連ねていましたが、彼らの取り組む姿勢は一生懸命に取り組むのだが、考えが細部まで及ばず、結果として『過程の目的化』に陥ってしまいがちであると観察していました。その傾向が象徴的に顕現したのが11月祭のテーマだったように思います。
現在の経済危機に際して、日本政府がこれほどまでに呑気なのは、彼ら政治家が『政治家』という職業を、素晴らしい国家を作るための手段(過程)としてではなく、寧ろ目的として捉えているのではないからではないでしょうか?日本にとどまらず、アメリカの自動車BIG3の資金援助でも、私見では、米国政府がBIG3に資金援助をするのではなく、トヨタや日産、ルノーなどの世界的自動車メーカーとBIG3が連携をとり、お互いを助け合う、一種のカルテル(企業連合)のような体制をとることでこの危機を乗り切るべきであると考えます。
政治というものの在り方が、それを担う人々の考えの変化によって、悪い方向へと大きく揺らいでしまったと感じました。そして、将来の世界を担うであろう自分自身と同世代の大学生達がそういった傾向にあることも残念に思いました。

(年代は一の位を単純化しました)
1865 明治維新←外圧
 |  軍人(武士)の時代:混乱した社会を人望厚き武人が統制する。
 ↓    ex)西郷隆盛
1890 西南戦争etc.
 |  知識人の時代:一定の統制がとれた社会の基盤となる秩序の構築
 ↓    ex)伊藤博文[∵大日本帝国憲法の作成]
1915 韓国併合etc.
 |  成金の時代:軍需により社会格差が広がる
 ↓    ex)昭和成金
1940 太平洋戦争敗戦←外圧
 |  軍人(武士)の時代:混乱した社会を武人が統制する。
 ↓    ex)マッカーサーをはじめとするGHQ
1965 学生紛争
 |   知識人の時代:一定の統制がとれた社会の基盤となる秩序の構築
 ↓    ex)三角大福中などの理念のある政治家達
1990 バブル崩壊
 |   成金の時代:軍需や技術革新により社会格差が広がる
 ↓    ex)IT長者
2015(?)

上の表は太平洋戦争の検討などを新聞各紙が掲載していた時期に、様々な学者の意見を読む中で気付いた日本社会の周期です。マルクス曰く、『歴史は繰り返す』そうなので、この25年周期は、少々無理やりな部分もありますが、うまい具合に表せている気がします。将来的に僕はこういうことを主に研究したいのですが、この表に則れば今後の日本の展望は外圧による変革のような気がします。こういった社会変化に「単位より大切な何かを求め」ることを大学祭で再確認しなければならない大学生時代を過ごした人たちが本当に上手く対処できるのだろうか、と疑問にもおもっています。

②【2008-12-16 禁酒終わる】
中江兆民『三酔人経綸問答』 の中の南海先生には僕も憧れを持った一人です。河村先生が南海先生に心酔されていることには、今まで漠然とした理解しかしていませんでしたが、この日記からその本意が少し分かった気がしました。

③【2008-12-31 行く年を送る】
これは僕自身への叱咤ではないかと思い、反省しています。【2008-12-23 新指導要領】に関連してもいえることですが、現行の教育課程の中で成長した自分自身になくて、過去の課程で育った人々にあるものは『言語と論理の連動力』だと思います。これは、自分自身が怠惰なためなのか、育っていく環境が平和ボケしているためなのか、両方なのか・・・僕自身が習得したいと痛切に感じる能力です。

④【2009-01-16 明日からセンター試験
緊張が僕の最大の敵です。緊張に打ち勝ち、実力以上の力が発揮できるように努力してきます。

長々とすみませんでした。