2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

3次元ヘロンの公式

『数学対話』「デカルトの円定理と一般化」に「3次元のヘロンの公式」を追加した. アレクサンドル・グロタンディーク(Alexander Grothendieck)という数学者がいる.あるいはいた.昔東北大学にも来ていたことがある.数学者となってからのもろもろは,例え…

粛粛?

一気に秋である.秋とともにいろんな問題が表に出てきた. この数日,中国漁船の船長逮捕の問題で「粛々」という言葉が政府の方からよく聞こえてくる.この場合は「粛粛」と書くのが正式なのだが新聞はもっぱら「粛々」である.これはどのような意味か.政府…

秋の気配

ようやくに朝夕秋の気配である.次の,古今集第六十九番,藤原敏行の歌.中学で習ったとき以来,たいへん好きだ. 秋立つ日、よめる 秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる この歌を2007年は8月27日に,ここに書いている.もっとも,藤…

『死に至る地球経済』を読む

『死に至る地球経済』(浜矩子著,岩波ブックレット)を昨日の帰りの電車の中で読み,先ほど再読した.2008年9月のいわゆるリーマン・ショックから2年,問題は何も解決していない.それどころか,ギリシアに見られる国家財政破綻の危機,アメリカ経済不況,日…

「終わりの始まり」は悲観か希望か

名護市議会選挙で辺野古移設反対派が過半数を占めたことに対し,『「政府高官」は「終わりの始まりだ」と悲観論を述べた』と報じられた.防衛省の幹部であろうが,ここに日本政府と官僚機構の現在がある.何が悲観論か.われわれにとって名護市議選挙の結果…

『ポストモダンの共産主義』を読む

この2,3日かけて『ポストモダンの共産主義』(ちくま新書)を一気に読む.著者はスラヴォイ・ジジェク.1949年生まれ.同世代であり,1968年の時代のなかで考えはじめた人である.旧ユーゴスラビア連邦・スロベニア出身の思想家,哲学者にして精神分析家であ…

三線座標の方法

『幾何学の精神』のパスカルの定理の証明に「三線座標の方法」を加えた.やってみると『数学対話』の「重心座標」と途中から同じになる.昨夜寝ているときに,三線座標の方法も整理しようと半分夢の中で考えて,朝起きて一気につくってあげておいた.HTMLフ…

重心座標

『重心座標』を上げた.これで岩田至康編の『幾何学大辞典第1巻』に載っているパスカルの定理の証明はすべて後を追い青空学園に載せることが出来た.今回も入り口は入試問題から材料をとった. このような線型幾何の分野が高校数学の中でますます量的にも質…

CDR申込みの言葉など

残暑お見舞い.いつの間にか9月である.セミはもっぱらツクツクホウシの声ばかりになり,夜の窓の外では虫の声が大きく聞こえるようになった.しかし昼間はあいかわらず暑い. CDRにTeX原稿その他を焼いて実費で配付して8年になる.この間およそ250枚が配付…