東京大空襲から79年,東北大地震から13年

 3月9日,10日のことを書き置く.

 3月9日土曜日の夕方は,定例の 梅田解放区 であった.いつものように十数人が集まり,
  戦争反対!
  岸田やめろ!
の横断幕を掲げて,東梅田界隈を通る人びとに訴える.

 この日のことは  たたかうあるみさん も報告してくれている.
 3 月10日は東京大空襲から79年の日であり,3月11日は東北大地震から13年の日である.

 1945年(昭和20年)3月10日  東京大空襲 がはじまった.この日,最も大規模な空襲が行われた.
 明日がそれから79年目の日ということで,この街頭から東京大空襲を語ってくれた人がいた.よく準備された素晴らしい語りであった.
 そして同じ戦争が,いままさにガザでおこなわれている.一昨日は東京で市民行動:ガザを殺すな! 3.8国会正面前行動 があった.
 あの十五年戦争を経験したこのクニのものは,それをふまえてガザの戦争を止めるべく立ちあがらなければならない.しかし,日本政府のやっていることは歴史の求めることと真逆である.
 それはこのクニに生きるものの責任が果たされていないことを意味する.十五年戦争の総括はこのクニではなされてはいない.
 それどころか,最近ではイスラエル製の攻撃型ドローンの導入を防衛省は検討している.軍需産業に貢ごうとしているのだ.

 さらに,日本はいまも原子力緊急事態宣言発令中である.そして数万人が避難している.だが岸田政権は原発の最大限活用などを決めている.原子力産業におもねている.こんなことは許されない.
 11日は2011年3月11日の東日本大震災とそれによる福島原発の核炉崩壊から13年の日である.青空学園ではこれまで「核炉崩壊以降」において,東電核惨事の意味を掘り下げて考えてきた.

 さて10日日曜日は,中之島公園の女神像の広場で行われた 関西アクション実行委員会の主催による さよなら原発 2024 関西アクション に参加してきた.人民新聞がその呼びかけ文を掲載してくれている.
 顔をあわせてあいさつもしたが,たたかうあるみ さんもブログで詳しく報告してくれている.司会をしてくれた 村上薫 さんも報告してくれている.いつも梅田解放区でいっしょになる Akihiko Manabe さんにもあいさつした.私の地元のKさんものぼりをもって来ておられた.たぬき御膳 さんの映像もある.
 茨木市議の 山下けいき さん,茨木市が選挙区で社民党大阪府連の代表である ながさき由美子 さん,豊中市議の 木村真 さんも参加されていた.
 700人ほどの人が参加していた.


 会場で尼崎の反戦タイガースさんは,11日に地元で行う集会への参加を呼びかけておられた.

 最初のアピールは,浪江町から関西に避難しておられ,原発賠償関西訴訟 原告である 菅野みずえ さんがされた.その一文の印刷物も配られたが,改めて心を動かされるものであった.
 そして,東電や国がこの核惨事を総括していないことも確認された.総括していないどころか,向きあおうともせず再稼働につき進んでいる.
 おしどりマコ・ケンさんが,芸能界で脱原発の立場を明らかにしてからのことをいろいろと語ってくれた.

 集会は,
  アピール: 菅野みずえ
  脱原発トークライブ:おしどりマコ・ケン
  アピール:松下照幸
  うた:増田俊道
  メッセージ:浅石紘爾
と続き,3時半にデモが出発,梅田へ向かった.

 子どもたちが先頭に立つ横断幕も,今までにない新しい動きを教えてくれた.

 平安時代の末期には天変地異が続いた.それによって貴族政治では対応できないことが誰の目にも明らかとなり,武家の時代をひらいていった.
 江戸時代の終わりもやはり大地震などが続き,人びとをして新しい世を求めさせ,その地盤のうえに江戸から明治への維新がおこった.
 3.11の地震原発事故,能登半島地震,今回は偶然避けられたが志賀原発の事故.これらはまさに平安時代末期,江戸時代末期を彷彿とさせる.

 いまは,もっと歴史に対して自覚的に,人びとが立ちあがらなくてはならない.梅田解放区の取り組みにその息吹を感じ,私も参加している.
 次の梅田解放区の23日は,地元自治会の区長会があり私はとりまとめをする会長なので参加できない.いつも横断幕を一緒にもつ人に伝えておいた.

 最近いろいろ考えさせられることが多い.それを掘り下げ,身近なところから今の時代とその歴史,そして人の生きるべき道を 青空学園日本語科 で考えてゆきたい.