教員の教育能力向上?

新聞では、『教員の教育能力向上研修、全大学に義務づけ 文科省』が報じられている.文科省に言われるというのがやや情けないのだが,実際この数年,教えた人で,大学の授業がまったくわからない,おもしろくないという意見はよく聞く.塾で大学生の補習講座を開講すれば,需要はある.特に経済学部の数学なんかはそうである.

大学の先生が今の高校生の学力実態をつかまず,旧態依然とした講義が多いのは事実だ.昔はそれでも自力で乗りこえていったのだろうが,今はそうはいかない.でもどの学生も大学に入って「さあ」という気持ちになっているはずだ.それを裏切らず,学ぶおもしろさ,わかるおもしろさを伝えていってほしい.大学が,将来のためとか,就職のためとか,もちろんそれは否定しないが,しかしせめて2,3年は純粋に知的な喜びを味わえるように,うまく導いてやってほしい.私の切なる願いである.