今年もセンター国語でこけそうだ

昨日からいわゆる冬期講習である.それぞれの講座で新しい人もたくさん来て,いろいろと楽しい.3年生の人は一つ一つのことを確実におさえて,確認していってほしい.2年生の人は,新しい内容に出会ったら,すぐにわからなくてもかかえていって時間をかけて理解する,ということが大切だ.近年,すぐにわかるかわからないかのどちらかの人が多いように思う.私なんかは,35年間わからないままにかかえている問題がある.それはまあ置くとしても,粘り強く考えることが大切だ.

今年もセンター国語で苦労している人が多い.読めない,書けない人が近年ますます増えている.塾に来ている層でもそうなのだから,全体ではもっとひどいことになっていると思う.先日のOECDの学力調査で,日本は、前回(00年)8位だった「読解力」がOECD平均レベルの14位まで低下.「数学的リテラシー(応用力)」は前回の1位から6位になった.読解力は、文章や図表を理解して利用し、熟考する能力と位置づけられ、設問は計28題.1位のフィンランドの平均点が543点で,日本は498点.前回に続いて参加した国の中では,前回に比べ最悪となる24点の減になった.さもありなん,と思う.この先どうなるのか.個々の生徒の責任というよりももっと大きな問題であるように思われる.国語ができないのは,日本の教育の欠陥が原因だ.皆さんはそんな教育に負けないようにして,自分の力は自分でつけていかなければならない.受験で合格するとかしないとかよりもっと大切な問題だ.

一昨日まで3,4日休みだったので,来年のテキスト作りと,合間に青空学園で書いていく内容をいろいろ考えた.年が明けたら少しずつ作っていきたい.高校数学の仕組みを考えるものにしてゆきたい.