センター国語

nankai2008-01-20

昨年に続いて今年も昨夜,センター国語を解いてみました.今年は比較的明快な設問と解答選択肢でした.次のところでまちがえました.写真はマガモです.

第1問−問6A群:2を選んだ.正解は3だった.「問題点」とまで言えるのか微妙.
第2問−問2:1を選んだ.正解は2だった.「不快」とまで言えるのか微妙.
第3問−問5:3,5を選んだ.正解は3,4だった.「生真面目とばかりは言えない」とまで言えるのか微妙.
第4問−問2A群:4を選んだ.正解は2だった.これは不注意ミス.

他には余り迷う選択肢はなかったように思われます.およそ45分かかり見直しはしなかったものです.漢文は斜め読みでしたが「経」と「訓詁」の対比をつかめばわかります.漢文は読み下しの素養があれば難しくはないが,高校生には意味がつかみにくかったでしょう.古文問6も,本文は幽霊物語なので上田秋成の『雨月物語』の3とわかるが,『雨月物語』を知らないままでは難しい.センター国語は一般常識と少しの読解力があればそんなに難しいものではないのですが,今の高校生にとっては大変難しいと思う.

国語の授業は,本当は言葉の力のリハビリのようなことが必要なのですが,なかなかそんな授業はありません.1,2年生の人は,まず文章を読んで像を自分でつくる訓練を日頃からするべきです.例えば,携帯なんかで音楽を聞くよりも,近代文学の朗読を聴くようにすればよいです.今はいろいろと手にはいるはず.昔は,ラジオで浪曲やドラマを聴いていた.耳で言葉を聞いてそれから像を形づくる訓練が自然になされる.今は小さいときからテレビで,映像が向こうから押し寄せてくる.読み取りの訓練がなされない.問題文を読んで空間図形が構成できない人や,確率の試行がつかめない人が増えたように思われるが,それもこういう時代の結果です.時代に流されず自分の力を自分で鍛える,これができるかできないかです.