『解析基礎』第2章

nankai2008-10-22

『解析基礎』第2章がほぼできた.読みかえしているところだ.高校生には少し難しいが読めなくはない.大学初年級や数学教員の人むけになった.いろんな書物を参考にしているが,自分で整理しながら書いてみて『解析概論』のすごさを改めて知った.自然な発想のなかから多くの例が述べられていく.数学はまず何より数学的現象から帰納的に結論を得ていくのだという高木貞治の思想に改めて触れた思いである.量の世界を記述し,解析する方法としての数学が,同時にそれ自体のうちに豊かな世界をもっている.数学の体系は決して恣意的なものではない.週末までに仕上げて,積分に進まなければならない.この先も長い.
写真はトゲナナフシ.道で見つけ座布団の上で記念撮影.その後放してやった.翅はない.動作も遅い.身は太っていて他の肉食性の昆虫や鳥の餌になりそうなものだが,これで生きのびてきた.ひとえに木の枝に擬態して身を守ってきたのだ.