勤労感謝の日

11月23日は勤労感謝の日.この日の由来は新嘗祭(にいなめさい).新しい穀物を捧げて神を祭り,自らも食べて,その年の収穫を感謝する神事.農耕文明のなかで長く,家々村々そして天皇家で行われてきた.新嘗祭という収穫を感謝する民間信仰の行事が勤労感謝の日の起源.勤労感謝の日は「勤労をたっとび,生産を祝い,国民たがいに感謝しあう」という趣旨で昭和23年(1948年)に国民の祝日として制定.アメリカの Thanksgiving Day は感謝祭,やはり収穫(神からの贈り物)に感謝する日であり,新嘗祭もそうだった.これを勤労に感謝する日としたのはまさに戦後の改革そのものだが,昨今の働けど貧しい若者の問題や貧困格差拡大の問題を見ると,日本の企業はまったく「勤労をたっとんで」いないと考えざるを得ない.今回のアメリカ発の不景気でまたたくさんの人が職を奪われる.「勤労をたっとび,生産を祝い,国民たがいに感謝しあう」ような世になれば本当によいと思う.が,現実は逆の方向に進んできた戦後60年だったのではないか.せめて同じ職場、同じ町内などではそうありたい.
『高校数学の方法』を若干改訂し6.8版とした.最初の章にずいぶん手を入れた.いくつかの問題を追加した.基本問題も入れたかったが,これはもう少し作りためができてからいれる.この1週間はHPの改訂と『高校数学の方法』ですぐに過ぎてしまった.『解析基礎』に戻って進めていこう.