梅雨入り

nankai2009-06-10

昨日から梅雨に入った.湿気があると,壁や床が少し冷たく感じる.子供の頃の梅雨時の少ししめった冷たい畳の感触を今も覚えている.風景や風土の感覚を身に刻みながら人間が生きていくということはどういうことなのだろうか,と考えてしまう.
この二,三日,VineLinux4.2 を USBメモリーに入れてそこから起動できるようにしようといろいろやったが,なかなか難しい.次のバージョンでは対応するようなのでそれを待つ.今のシステムで仕事は十分できるのだが,こんなことはできるのかとやりはじめるとはまってしまう.書くべき中味よりも,システムや道具をいじる方が面白くなると,ハッカーというらしい.
考えてみれば,今の時代,中味よりも道具である.携帯電話は便利になったが,話されている中味が昔より進んだかというと,そんなことはない.薄型テレビもすごいものが出回っているが,テレビ放送の中味は日に日にくだらなくなっていく.語るべき内容よりも,技術がはるかに先行する.そして消費があおられ買わされる.これではいかん,ということでこちらもまた,本来の仕事に気持ちを向けよう.
写真はムラサキゴテン(紫御殿)の花.メキシコに分布する常緑性多年草ツユクサの仲間だそうだ.葉も萼も全体が紫.葉は厚みがあり多肉質である.いつごろ日本に来たのだろうか.初夏の朝、路傍の日陰に咲いている.小さい花だが美しい.朝に咲いて,その日の昼までにしぼんでしまう.でも毎日新しい花が咲くようだ.