『日本語練習帳』

nankai2009-06-18

大野晋先生の『日本語練習帳』,『日本語の教室』(いずれも岩波新書)を読みかえした.大野先生は,日本語起源論で尊敬している.『日本語の形成』,『弥生文明と南インド』は手元において今もひもとく.が『日本語練習帳』の「思う」と「考える」の項や,「は」と「が」の項の内容は不十分,もしくは不正確であると思う.このあたりを中心に高校生向けに「日本語で考える」ことに関する対話を書きたいと考え準備をはじめた.しかしこれがたいへん難しい.いつもやりかけては途中で止まる.そのくりかえしだった.あまり難しくしないで,高校生が母語の日本語を考える対象としてとらえ,自分の日常語を見直す契機となるようなものを作っていきたい.
また数学の『別解研究』はこれまで雑然と別解を並べてきたが,別解それなりに理由がある.別解の仕組み,なぜ二通りの方法があるのかなどを書き,さらに別解の例を追加したい.あれこれとできるときにしておきたいことは多いのだが,パソコンシステムの構成もやりはじめると時間がすぐに経つ.いまは梅雨の時節である.いちばん生き物の生命力が旺盛な時期である.この温帯モンスーン気候は嫌いではない.写真は夜のアジサイ