亀を川に帰す

nankai2009-07-15

 今朝、犬と朝の散歩をしていると、大きな亀が県道の真ん中をあるいている。よく車にはねられなかったものだ.甲の高さが10センチはあり、車が乗り上げると横転しそうだ。ちょうどそこに行きあわせたのも何かの縁だ。行き交う車を止めて亀を持ちあげ道端に避難。長径が25センチ、短径20センチはある楕円形だ。さてどうするか。2,3年前農業用水路で亀を見かけたことがある。大きさもこれくらいだったので同じのかも知れない。その後用水路の川底にコンクリートがうたれた。よけいなことをすると思ったが、案の定、亀が住みにくくなったのだ。10年以上前、、夙川でも亀を見た。それもこれくらいの大きさだった。同じものかどうかはわからないが、今亀が生きていけるのは夙川くらいしかない。それで散歩道を夙川に戻って亀を川に帰してきた。
 このあたりの生活環境の変遷のなかを何十年と生きぬいてきたのだ。ひっよとするとこの十数年はたった一匹で生きてきたのかも知れない。それを孤独と思うのは人間の感傷に過ぎないのか。甲羅のほんの一部がとれている。それ以外はそんなに痛んでいない。写真は川に帰す前の記念撮影。首を引っ込めているが目は開いている。ときどき口を開けて威嚇していた。十分元気だ。水辺の草むらにおいた。首を出して泳ぐところまで確認しようとしたが、亀も慎重だ。こちらが見ているとじっとしているようなのでそのままにして戻ってきた。
追伸:18日朝,農業用水路脇の地元の人と話をした.2,3年前農業用水路で見かけたというのはスッポンで亀ではなかった.このあたりの農業用水は奥のため池から流れてきていて,そこにいろいろな生き物がいるらしい.水田もほとんどなくなり,住宅街になってしまったが,むかしは六甲山系の南斜面の水田地帯であった.