普天間基地移設問題

nankai2009-10-15

普天間基地移設問題で民主党の方針が定まらない.この問題で肝心なことが忘れられているように思う.それは国家の主権ということだ.日本の土地のどれだけをアメリカ軍に貸すのかは,日本の主権の問題であり,日本政府が決めることだ.次の二点を明言すればよいのだ.
1) 普天間は都市に近すぎ、基地にするには危険すぎるので,提供できない.
2) 日本には、現在米軍に貸している以上には,貸せる土地も,埋め立てて貸すことができる土地も,ない.
後はアメリカが考えることである.私は出ていってもらってもかまわないという立場だ.もちろん旧政権が一定の合意をしている以上,国家の担当政党が変わったからといってすべて一からというのが難しいのはその通りである.しかし,まずこちらの態度を明確にすべきなのだ.そのうえで交渉する.対等な日米同盟とはそういうことであるはずだ.社民党は県外か海外といっているがそれはいわなくてもよいことなのだ.
辺野古の海は美しい海だ.一度失われたら二度と戻ることはない.沖に五十メートルずらせばよいという話しではない.世界中にアメリカは軍を展開しているがそれで何かうまくいったことがあったか.そのアメリカ軍のためにあの海を失ってはならない.辺野古浜通信ちゅら海をまもれ!沖縄・辺野古で座り込み中!など参照.
自公政権は余りにもアメリカ従属であった.日本がアメリカの一つの州のようであった.アメリカ軍の移設費用まで負担しているし,毎年2000億円以上を思いやり予算として米軍に提供してきた.駐留米軍にその費用を出している国など日本の他にはない.思いやり予算は昨年いったん参院では否決された.今後民主党連立政府は筋を通してこの予算を切ることができるか.歴史の流れを大局からしっかり見て、腰を据えてやるのかどうか,見守りたい.写真はまるまると太ったジョロウグモ