神秘六角形

パスカルの定理と幾何学の精神』に「神秘六角形」を追加.証明に入る前にいろいろ作るとたいへんおもしろい.パスカル線相互の関係もまだまだある.パスカルパスカルの定理から400以上の命題を証明し,それをライプニッツに渡している.その書簡や原稿は失われた.どんな命題だったのかはもはやわからない.神秘六角形というのはパスカル自身の言葉である.十九世紀中葉に神秘六角形の全体が解明された.
まず何より神秘な現象にうたれることがはじまりである.その上で,1)その証明を考える.2)一般的証明を追求する.3)新しい普遍的なとらえ方を考える.このように進んでゆく.それ自体が幾何学の精神である.
本稿の図はすべてWinTpicというソフトによっている.アオガエル工房で入手できるフリーソフトである.これはまったくすばらしいもので,Linuxにも移植されればもっと世界中で用いられるようになるだろう.