『確率の基本』

nankai2010-06-11

確率の基本』をあげておいた.先日ある先生が,「日本の確率の教科書は肝心なことが全部数学Cの方になって,それが入試科目でないものだから誰も勉強しない.和の期待値くらいは教えるべきだ.そういう参考書もない.」と言っておられた.確かに.『数学対話』には「確率の基礎」がある.せっかく材料はあるので,同じ構成で対話形式を教科書形式に変え,少し整理し,いくつかの問題をつけ加えた.数学IA範囲の確率の理解のためにも,この程度はぜひ理解しておきたい.
パスカルの定理は,ユークリッド幾何の範囲でおよそ4〜5通りの証明が得られた.これを順にまとめて,なぜ射影幾何が必然なのか理解できるように書いていきたい.写真はガクアジサイ