昨夜は梅田解放区であった.統一地方選挙が終わるまで毎週土曜日に行うことにしている.私もいつものように参加してきた.十数人が集まり,街頭から訴える.3人で「戦争反対! 岸田やめろ!」と書かれた横断幕をもつ.この写真を撮るときだけ私のもつところをまん中の人にもってもらった.
たたかうあるみさん がしゃべり,それから神戸から来た人が語って歌もうたう.たたかうあるみさんは大阪駅前の「辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動」に参加して,それから東梅田にやってくる.
戦争反対!
岸田やめろ!
カジノはいらない!
カジノより賃上げ!
「しんぶん赤旗」に「大阪カジノ政府認定」とあるように,大阪府・市が提出した大阪カジノ事業の計画を,政府が認定した.
しかし,夢洲は汚染されていて,しかも地盤は軟弱である.こんな所にいろんなものを建てる.地震や津波がくればひとたまりもない.
住民投票を求める署名活動では21万人の署名が集まっている.大阪府・市と政府はこれを完全に無視した.
ドイツ「脱原発」15日完了 再生エネ普及推進、60年超の歴史に幕
にあるように,ドイツはすべての原発が止まり,これでドイツの「脱原発」は一つの段階に到達した.
今後,長い時間をかけて廃炉をすすめてゆく.
もっとはやく原発を停止する計画であったが,ロシアのウクライナ侵略とそれに対する経済制裁によって天然ガスの供給に困難が生まれ,原発の停止がここまでのびていたのだ.
それに対して日本政府は先日「原発回帰」を方針として打ち出した.福島の原発事故から12年である.
福島の事故を受けて「脱原発」を再確認しそれを進めてきたドイツと,大きな違いである.
<3.11からわずか12年 岸田政権の軽すぎる「原発回帰」>にあるように,国民の議論を経ずに内閣だけで「原発回帰」を決めている.
しかしこれはまた,われわれ市民の運動がまだまだ弱いことも意味している.
東京・生活者ネットワークにもあるように,毎月第3金曜日の首相官邸前抗議は続いている.できるところから,街頭に出て声をあげよう.
政府がカジノを認定することと原発回帰することの根は同じである.日本は,新自由主義資本主義の草刈り場となっている.
軟弱地盤の夢洲にカジノ場をつくることも,地震列島で原発を再稼働することも,いずれ大きな地球からのしっぺ返しを受けざるを得ない.
まさに近代日本の資本主義のなれの果てである.近代日本は大きな破局に向かっているのではないか.そう考えざるを得ない.
行きつく先は大きな転換点だ.そこで転換できるのか,あるいは没落し果てるのか.これを見とどけ書き残さねばならない.いま私はそういう時代を生きているのだ.