春の夕暮れに梅田で声をあげる

 昨夕は梅田解放区であった.地方選挙が終わるまで毎週やろうということでやってきた.これに私も参加してきた.統一地方選挙後半の投票日の前日であった.
 先の4月9日が投票日であった大阪府議会選挙に阿倍野区から立候補し,2週間の選挙運動で15110票を集めた堀内孝雄さんが参加してくれた.写真で喋っているのが堀内さん。
 この阿倍野区の市議選挙,当初は大阪維新の会の候補者一人が立候補を表明していた.無投票になりかけたとき,無投票はいけない,選択肢を,と堀内さんが急遽立候補したのである.
 大阪でカジノ場をひらくことをしゃにむにおし進める大阪維新の会に対する,大阪地元からの批判を語ってくれた.
 そしていつもの参加者が,カジノに反対し大阪を変えようと訴える.

 東梅田のこの地で街宣をはじめて6年近くになるが,大阪での市民の行動として定着している.そのときそのとき,いろんな人が加わって,街頭から声をあげる.この間私も,地元の自治会の会議と重なったり仕事が入ったとき以外は欠かさず参加して,いつも横断幕をもつのを手伝ってきた.

 昨日の土曜日は朝からこちらも理事を引きうけているNPO法人 ストップ・ザ・アスベスト の理事会があり,それに参加してきた.5月7日に開く総会の準備として,議案書などの内容について協議した.
 先週の土曜日15日は,妻が理事長をしているNPO法人 あんずぽこ の総会があった.私も理事の一員なので参加した.
 このようにいろいろな NPO が組織され,地域に根ざして活動してゆくことは,この10年来の新しい動きである.
 これからもできるところまではやってゆきたい.

 それにしても,日本の没落,である.
 アメリカに隷属する日本の没落は,アメリカの没落と一体である.『月刊日本』の5月号が「米中覇権交代へ」を特集をしている.なかなか読み応えがあった.
 実際,中国が存在意義を大きくしている.先日も,イランとサウジアラビアの国交回復を仲介している.今後,ロシアとウクライナの仲介をし,あの戦争を止めるために動くだろう.
 かつて中世の西欧がまさに没落していたとき,唐の長安が絹の道をとおって欧州にも大きな影響を与えた時代があった.
 これからあの時代のようになってゆくかも知れない.その一方で,資本主義となった中国は,いずれ資本主義の衰退とともに衰退する.
 しかしそれよりも先に目に見える形で,近代日本が没落することは必然である.この歴史は避けられない.
 その没落の果てでの反転について,その内容と意義を省察し,そのための準備を重ねねばならない.
 日本の没落の内容とその意義の省察,そしてそこから立ち上がるために何を準備するのか,その模索.これらの自分に課した課題を少しでも前に進めたい.

 地方選挙も終わり,梅田解放区も5月からは第2,第4土曜日に行う.梅田の街頭に立つことは,いろいろ考える力になる.近年は梅田解放区のことを書き,そしてそのとき考えるべきことをそこで整理してきた.梅田解放区は,その報告とあわせて私が考える場でもある.これからも続けたい.