センター国語

毎年センター国語でこける人が多いので,どんなところでまちがうのかを知るためにも,念のために解いています.夜の9時から10時まで一通りやってみました.

私がまちがえたのは,第1問の3番(解答番号7)(2を選んでしまった),第2問の4番(同16)(4を選んでしまった),6番(同18-19)の一方(2.4と選んでしまった),そして第3問の1番を3つ,です.古典の1番は,最近,物語りの古文にあまり触れていないので,かえって深読みしてしまいました.これは必修単語でした.見直せば気づいたかも知れません.漢文は比較的長い文章でしたが,設問をヒントに読めば,よくわかるものでした.ただ,科挙の試験が一人一人が小部屋に入って課題に取り組むということを知っていないとわかりにくかったかも知れません.皆さんはどうでしたか.センター試験でどんな力を試すのかという問題はひとまず置くと,選択式の問題としてはまず穏便な工夫された問題ではないかと思います.

国語の試験を解く要諦は,主観を交えず,客観的に文書の構造を読み取ることです.内容を鑑賞するな,内容から構造をつかめ.文章を読みその構造を頭に入れていく.構造というのは,その文書は何をどんな方法で述べているのか,いくつかの文章がどのように相互に関係しているのか,等ということです.そして,設問の選択文を読みその構造をつかみ,本文の構造と合致するものを選んでいく.主観が入る余地はありません.ところが,主観を入れ鑑賞してしまったとき,私のようなまちがいが起こります.

主観を入れずに客観的に文書の構造を読む,これが結構難しいのです.日頃,読むだけではなく書くこともしていないと,文章を読みその構造を頭に入れていく力がつきません.数学の論証力と国語の読解・論述は,同じ力です.1,2年生の人は日頃から,しっかりした字でしっかり論述することを自分に課していって下さい.昔,私もやりましたが,新聞の社説や教科書の評論,小説などを,三分の一から五分の一に要約する,十分の一で大意を書く,一言で表題をつける,等の練習をときどきはやって下さい.

明日もがんばってください.数学を解いたらまた意見を書きます.私は,こっちは全部できないといけないのですが,不注意ミスは不可避であると居直っています(笑).