新自修英文典 復刻

nankai2009-05-01

研究社の『新自修英文典』が復刻された。高校生の頃、この本で勉強した。本の表紙や体裁、手触りをよく覚えている。懐かしい。いま手元にはないが、苦労して読んだ。あまり英語は得意ではなかった。塾の英語の先生に聞いたら昨今の高校生で読みこなせるものは少ないのではないかということだった。大正、昭和の人間が英語を学ぶいちばんの参考書だった。英作文の参考書も何かもっていたが、こちらの表紙は白くて『自修英作文』ではなかった。思い出せない。また、いまも手元にあるのが「斎藤の『英和中辞典』」だ。開くとずいぶん線を引いている。読む辞書だったと思う。
英語を勉強するということは、実用の観点ももちろん大切だが、基本は言葉とは何かを身をとおしてつかむところにある。自修英文典も英和中辞典も手軽な本ではないが、読んでゆくことで何かその人の柱となるような本だ。高校生の皆さんもそういう書物に出会って、取り組んでほしいものだ。写真は数学辞典にはさまれた書棚の『英和中辞典』。