デザルグの定理

七日に冬期講習が終わりこの4日かけて「デザルグの定理」を書いた.冬期講習で2年生のM2Wを3カ所の教室でやった.そのなかで1966年の京大の問題をヒントにメネラウスの定理を空間図形として証明する可能性に関する質問がでた.これに答え,あわせて京大の問題の逆問題として,デザルグの定理へと発展させるものだ.
『数学対話』では「パスカルの定理」「パップスの定理」とそして今回の「デザルグの定理」と,射影幾何に関係する話題が3題になった.それぞれ具体的な問題から入っているので,射影座標は「パスカルの定理」にでているが双対原理は「パップスの定理」で出てくる,という具合で体系的にはなっていない.これらをまとめてもう少し体系的に整理したいと思う.またその他『数学対話』のなかで少しは意味あるものを再訂したいと思っているが,時間がなかなかない.とにかくこれで冬期講習の持ちこし課題が一応できた.
いつの間にか十日恵比須も過ぎた.こうして激動するであろう2010年がはじまった.
追伸:13日「デザルグの定理」に「モンジュの定理」の節を追加.