西宮デモ

nankai2011-01-30

「民主主義を守る為に検察審査会と検察とマスコミの横暴に抗議するデモ」があり参加してきた.この寒いなか,200人ほどが西宮北口高松公園に集まり,市役所前広場まで歩いた.趣旨に賛同したチンドン屋の3人も行進に加わり,音楽が入ったのはよかった.西宮でこのようなデモはかつてなかったことであり,道ゆく人も何かと関心をもってふりかえる.西宮の地方検察や市役所の前をとおり,市民会館前ではちょうど音楽祭が終わって出てきた中学生にも呼びかけた.市役所前広場でそれぞれ意見を言い,また新党日本田中康夫氏からのメッセージも紹介された.文末↓に紹介.ここに当日の様子
大阪高検公安部検事の三井環さんも先頭に立って歩かれ,夜は講演会もおこなわれた.その録画.彼は2002年4月,現職のまま実名で検察の裏金告発のためテレビ出演しようとしたが,その収録3時間前に大阪地検特捜部に逮捕された.完全にでっち上げ,口封じの逮捕であった.
地元でのデモであったが,いつも仕事とかぶり準備段階で手伝うことはできなかった.実行委員会が準備してくれたデモのシュプレヒコール集からいくつか抜き出すと「検察は裏金を返せ! 三井環さんは口封じ逮捕された!冤罪だ!」にはじまり,「取り調べを可視化しろ! 検察審査会は情報を公開しろ!」,そして「菅政権打倒! 菅政権はアメリカの傀儡だ!」,さらに「日本経済をアメリカの支配下におくTPP反対! 日本はアメリカから独立しよう!」と続き,「小沢一郎議員は無罪だ! 小沢一郎に仕事をさせろ!」と締めてゆくものだった.多方面にわたりやや焦点の定まらないきらいはあったが,比較的高齢の参加者が多いなか,みんな寒中声をからして叫んでいた.これらの内容そのものは,私がここで書いてきたことと一致する.現実を虚心に見ればみな同じ結論になるのだ.そしてできる行動をする.
一昨年の小沢秘書逮捕のときからここでも論じてきたが,小沢氏をめぐる問題の本当の意味は,親米政権を維持するためのアメリカのなりふり構わぬ介入である.昨年の民主党代表選挙も,アメリカの傀儡となった菅と国民生活第一を掲げる小沢の対立であった.ところが日本の多くの左派や労働組合はこのところを見ぬくことができず,例えば「民主党代表選は,茶番に過ぎない」(ある左派の政治雑誌.2010秋号)などと,どっちもどっちという態度に終始していた.この状況のなかで昨年秋,東京でネットの呼びかけを中心に検察・官僚・マスコミ三位一体の支配体制に反対して小沢復権を求める1000人のデモがはじまった.が,ここではまだ労働運動との合流はなかった.労働運動が闘うべき相手も元をたどれば同じ検察・官僚・マスコミ三位一体の支配体制とその背後のアメリカに行きつくのに,である.
今回,全日建運輸連帯労組・関生支部が組合として参加した.関生労組の一員でもある前門真市戸田ひさよしさんが11月20日の御堂筋デモに参加され,関生労組の組織参加となったのである.これは日本の民衆運動にとって大きな転換点だ.昨年来自然発生的に各地で起こってきていたデモがここで大きく前に進んだ.この間いろいろ議論され,また準備されたスタッフの皆さん,お疲れ様でした.
写真にもあるように,デモは老と壮の人が中心で若者はほとんどいない.これは本当は若者の未来の問題なのだ.こういう場に,もういちど若い人が先頭に立つことを夢見ている.そのなかで人生を考えてほしい.2月12日には2回目の御堂筋デモがある.こちらは授業と重なって参加できないが,これを見て時間と関心がある人,ぜひいってみてほしい.それは人のためとか誰かを支援するためとかではない.自分自身の闘いなのだ.現実が許せないなら,どんな小さなことでもよい.みずからをそこに投じて歴史の当事者として生きるのだ.それが前にも書いた「理念をもって生きる」ことなのだ.
●大阪御堂筋デモ
第2回大阪御堂筋デモの日時・コース 
2月12日(土)集合12時00分〜午後1時00分 場所:靱公園東側
デモ出発 午後 1時 00分
市民が訴える「大阪宣言」の会

田中康夫氏のメッセージ.----------------------------------
小生は、お隣のダウンタウン尼崎の住民として2年目を迎えました新党日本代表・衆議院議員田中康夫です。
有り難くも昨年秋に小生が命名させて頂いた迷走する「仙菅ヤマト内閣」は、その片割れの似非人権派弁護士が年明けに楽隠居を装い、今や村野武範さんと千昌夫さんを足して2で割ったような顔立ちの人物は、「その日暮らし内閣」の宰相として混迷を深めています。
3日前の木曜日に小生が衆議院本会議で行った代表質問への答弁でも、官僚が作成した答弁書には「難しい」と書いてあるので「難しい」、と笑い話にも成らぬ珍答弁に終始する始末です。
今こそ、哲学と覚悟を併せ持った成熟した政治家が日本を指導せねば、国を開くならぬ、国を壊す「壊国(かいこく)」へと突き進むTPPも、匿名性に隠れて夜郎自大な集団リンチを企む検察審査会も、更には口先番長の外務大臣や、腹話術人形な官房長官が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)し、日本は溶けてしまいます。
おかしいことは、おかしいと言える日本を。
おかしいことは、一緒に変えていく日本を。
皆さんの勇気と覚悟に心から敬意を表し、カモシカやっしー田中康夫からのメッセージと致します。
どうも有り難う御座います。