御堂筋デモ

第2回大阪御堂筋デモが先日12日(土)にあった.「第2回大阪御堂筋デモの動画」がここにある.YouTubeはここ.この寒いなか800人以上が集まった.当方は授業があって参加できなかった.関生労組が200人ほども組織参加し,その他にもいくつか労組ののぼりもある.市民の多くはネット情報で集まっている.日の丸もあればゲバラの肖像の赤旗もある.旧来の左派や右派の分け方を超えた新しい力の登場である.引き締まった迫力があり,参加者の怒りがよくわかる.左右を超えてなおかつ明確な政治意志をもったデモである.
菅内閣は国民の敵だ!/菅内閣は退陣せよ!/マスコミは真実の敵だ!/マスコミは恥を知れ!/国民を欺くな!
このようなデモが大阪で行われたことの意義は非常に大きい.昨秋以来このようなデモが全国で行われてきた.もう17,8回になるだろうか.一つのデモを組織するのにはものすごい実務が必要である.各地でそれをこなす人がいるのだ.また,互いの連携もできつつある.それが旧来の労働組合や左派党派の活動家とまったく違うところから出てきている.新しい人民運動の地鳴りが聞こえないだろうか.
ところがマスコミや新聞はこれを一切報道しない.800人が少ないから報道しないのか.そんなことはない.チベット問題ならもっと少なくても報道していたし,今回の在日エジプト人のデモも報道していた.ところがもっとも切実な日本政治に関するこのデモは無視するのだ.なぜか.彼らは中立的な報道機関などではなく,支配体制の報道部門になりはて,その結果自分たちに都合の悪いことは無視しているのだ.内務省発表をそのまま流していたエジプト政府系新聞と,検察リークをそのまま流す日本の大手新聞は同じである.そしてまたこれは戦前の翼賛体制下の新聞と同じである.
しかし彼らは口で言ってわかる相手ではない.どうしても無視できないところまでデモをもっと量的にも質的にも拡大していかなければならない.それが可能なことをチュニジアやエジプトの蜂起が教えている.彼の地でははるかに困難な条件のもとで,それでも人々は決起した.われわれにできないことがあろうか.20日は東京でもデモがある.「不条理な公権力」というテーマが少し曖昧だが中味は大阪デモである.菅首相が「不条理の政治からの決別」というから,不条理なのは実は検察ではないかといいたいのだ.これは今後の課題だが,大衆運動で解釈の必要なスローガンはあまりよくない.菅政権打倒を正面に掲げて,検察・官僚・マスコミを暴露すればよい.
デモの予定:
2月20 「エジプトに続け!不条理な公権力に抵抗する100万人運動」デモ/時間:午後15:30集合/午後16:00出発午後17:00頃解散,場所:明治公園(集合、解散)/主催:市民の連帯の会
2月27日 鎌倉集会とデモ/結集場所 鎌倉商工会議所地下ホール(鎌倉商工会議所,JR横須賀線鎌倉駅西口から徒歩4分,鎌倉市役所前)/開場 13時15分「国民の生活が第一! 学習会」鎌倉商工会館よりデモ出発15時
3月3日 高知デモ/12:30 高知県庁・市役所前に結集「決意表明」など/13:00出発
3月3日 名古屋デモ
3月21日 新潟デモ