人と会う(続)

 今日は35年ぶりの人と会った.結婚式にに来てくれたYさん夫妻.彼の方とはその後も会ったが,彼女の方は本当に35年ぶりだ.大阪で教員をしてきた.それと今年の2月にも会ったTさんとそのお嬢さん,そしてNさん.今も救援の活動をしている.みんな昔京都のベトナムに平和を市民連合で一緒だった人たちだ.サイゴンが解放されるまで毎月定例のデモをしていた仲間である.20人〜30人のデモを毎月河原町でやっていた.それがTさんの取りなしで,久しぶりに出会った.6人で沖縄料理を食べ,古酒をしこたま飲んだ.楽しいひとときであった.
 73年の秋には兵庫県で教員になり京都を出たので,その後のことはあまり知らないのだが,あの時代,京都には確かに,人を行動に促す何かがあった.京都だけだけではないだろう.そういう時代であった.人間,いろんな人と出会い,ともに闘い,語りあい,人生をおくる.それがときに再会し,そしていずれ別れる.この世に人間が生まれ何かのことをして去ってゆく.わずかの時間であったが,いろいろ思うところのある再会だった.
 あれから40年,今原発をめぐって問題の深刻さにもかかわらず,私には若い新しい人たちの立ち上がりが嬉しい.十五年戦争の敗北(これも完全に人災だった)と今回の福島原発の人災と,二度にわたる経験を経て,日本もようやくに市井の人々が意志を表し実力行使をする世になりつつあるといえるのかも知れない.しかしいずれにせよ紆余曲折は経なければならない.