秋晴れのもと御堂筋デモ

nankai2011-10-09

 昨日は,第4回の御堂筋デモがあった.デモの趣旨は「小沢一郎復権支援、偏向報道、冤罪に加担のマスコミ、検察を糾弾する」であった.小沢支援ということに関しては,前にも書いたが私は民主党員でもないし,思想的にいっても議会主義ではなく,政治的立場がおなじということではない.ただ私は,国家権力に不当に弾圧された者に対しては,思想信条をこえて支援できるときはする,という立場である.まして,小沢秘書の有罪判決や,検察審査会による強制起訴など,アメリカの意のままにならない者に対する,検察やマスコミ一体となった攻撃は,異様である.人間として黙っていることはできない.
 ということでこれに参加してきた.このデモに行くと70歳を越えた人がマイクで演説していたりして,それが嬉しい.今どきどれくらいの人が集まるのかと思ったが,100人超はいただろう.その多くがわれわれのような老世代であることは,それはそれで今後の課題であるが,とにかくこの日本で,こうして自分から動いて人が集まるのは画期的だ.終わってからの打ち上げもたいへん楽しいものであった.40年前,ベトナムが解放されるまで,毎月京都の町を定例的にデモしていたが,あのころは20人くらいのこともあった.それでも毎月続けていた.それに比べて,ネット上の呼びかけで,また日本の内部の問題で,このように人が集まるという事実のなかに,あの時代から少しは歴史が動いていることを実感した.
 さて,米国の民主化運動「ウォール街占拠」である.「ウォール街を占拠しよう(Occupy Wall Street)」の運動 は10月1日,デモ行進中に交通妨害をでっち上げて700人が逮捕されたことで,一気に拡大した.1%のもののみが富み栄え,99%のうちの大半は明日の見えないなかで暮らしている.貧しさは自己責任とされてきた国で,ようやく人々は立ちあがった.ウォール街占拠運動の参加者たちは,米政界が金融界(ウォール街)の強い影響下にあるとして,「強欲資本主義に反対する」ことを柱に,これと闘おうとしている.運動は,ボストン,シカゴ,サンフランシスコ,ロサンゼルスなど,全米70カ所以上に拡大している.この火はこの現実があるかぎり消えることはない.そして,路上や広場を占拠し,日常と異なる空間を経験した若者は,これからその人生を変えてゆくだろう.それが大切なのだ.
 昨日もそういう話が出ていたが,日本のこの間の脱原発・反原発への若い人の蜂起も,世界の動きにつながっている.いずれ不可避に「強欲資本主義の代理人霞ヶ関を占拠しよう」と広がるのではないか.われわれ老世代のできることは限られているが,見守ってゆきたい.写真はアキアカネ.そう,もう秋半ばなのだ.
 追伸:このような動きも出てきた.「怒れる者たち」の国際連帯行動実行委員会霞ヶ関占拠も始まろうとしている.原発いらない全国の女たちアクション