朝日新聞を止める

まだとっていたのかと言われそうだが,10月で朝日新聞を止めることにした.30年以上朝日新聞だった.もっと早くに止めることにしていたのだが,契約が,1年間の契約をすれば3ヶ月無料というのだったので,その期限が来るまで待っていたのと,新聞連載の歴史小説を読んでいたので,それが一区切りまで置いておいたということでここまで来た.
先日,販売店の人が「継続して契約をしてくれ」といって来た.私は留守だったので家にいた方が対応した.彼女がなぜ朝日を止めるのかを縷々説明すると,その販売店の人は納得して,歳いった人だったのだが,「戦前あれだけ軍国主義をあおって,負けたらあれだものね.そう言われたらこれ以上契約してくれとは言えない」と帰っていったそうだ.販売店の人に責任はない.彼らがもっと誇りを持って配達できる新聞でなければならない.
昨今の朝日新聞は,かつてのエジプトのムバラク時代の政府系新聞とか,中国の人民日報とかのような政権党の機関紙よりもっと御用新聞そのもので,最近はTPP参加の旗を振るのに忙しい.というか,オバマ政権の意向をそのまま反映する内容が続いていて,今アメリカが日本に対して何を要求しているのかを知りたければ,朝日を見よという具合であった.
追伸1(10/21):次のような小沢発言に対する朝日新聞,読売新聞,時事通信の報道などを読むと,他紙が事実を加工なら,朝日は捏造という段階であることがよくわかる.これをまとめたあいばさんに感謝.“アサひる全開”朝日記事「小沢氏、TPPに前向き 自由貿易は日本にメリット」
「マスコミは真実を報道しろ」は先日のデモの声だった.しかし一方で現在は,いろんな情報手段が生まれていて,それによって人々は自分で探して真実を知る時代である.情報手段の変化は社会の変革をもたらす.印刷技術によって直接に聖書が読めるようになり,それが宗教革命につながった.大量印刷技術とそれによる新聞を鉄道によって全国に配布すること,これがロシア革命の前提であった.近代は資本主義の側も社会主義の側も,輪転機の発明を前提にしていたのだ.その時代が終わりつつある.ジャスミン革命はネット技術を前提にしていた.すでにもう新聞の時代ではないのだ.ようやくわが家も新聞の時代を卒業することになった.
追伸2(10/21):霞ヶ関を占拠しよう! 経産省前テント共同広場.こちらが考えているより行動の事実が先行している.