OCCUPY! KASUMIGASEKI

 はじめて「霞ヶ関占拠」を議論したのは10月9日のデモのあとの公園での集会と打ち上げ会だった.そして経産省前テント共同広場第3のテントができたのが10月の末だ.その写真を見ると「OCCUPY! KASUMIGASEKI」ののぼりが見える.誰もが同じことを考えているのだ.共同広場をはじめたのも団塊の世代の人たちだ.
 こうして時代の中で人々の思いが共鳴してゆく.先日書いたような個々人の小さな歴史と,それを超えた時代のうねり.このうねりの一端に連なって,大きな歴史のなかで小さな歴史を精一杯生きるというのが人間なのだ.このようなのぼりを見ると,そこから力をもらった気持ちである.
Occupy Wall Street  運動は世界に拡大してきた.これは,経済(金儲け)を至上の目的とする考え方から脱し,経済はあくまで方法にすぎないとおさえて,自足した循環する世のあり方を模索する運動へと広がる.そこに人間の意味がある.まだその思想は明確ではない.しかしとにかく地球は有限である.有限の船に乗りあわせたのに,帝国アメリカが強欲に儲けを追求し暴れ回った結果,この船自体が難破しそうである.
 脱原発,TPP反対,検察の横暴反対,マスコミの偏向報道反対,大増税反対,沖縄の基地撤去.それらのすべては帝国アメリカ・強欲資本主義の日本における代理人,悪代官,霞ヶ関の官僚とそれを操るもののおし進める政策に反対するということであり,その闘いは日本では「霞ヶ関を占拠しよう」の大きなうねりにまとまってゆく.これは押しとどめることができない.
 いま全国の女たちの経産省前座り込みが続いている.原発いらない全国の女たちアクションこの2,3日の写真.本当はカンパをもっていきたいところなのだが,日曜日には授業がある.関東にいる人はぜひ足を運んでほしい.