金曜行動

nankai2012-07-21

昨日からつかの間の夏休み.昨日夜は大阪関電前にいってきた.6時はまだ雨が降っていたがその後雨は止み,人も増えて2000人ほどだったと思う.大飯原発は4号機まで再稼働した.動かしながら活断層を調べる? とめて調べるのが常識だろう.もしその間に直下の地震が来たら誰が責任をとるのか.神戸の地震とき,まさか当地が震源になるなど思いもよらなかったが,実際,神戸でも地震が起こり,あれから日本列島弧は地震の活動期に入っている.福井県は歴史的にも直下の地震があったところだ.放射能での死者はいない? よくそれが平気で言えものだ.中部電力課長の心のなかはどうなってるのか.原子力村は人を人でなくする.などなど,日々の政府や原子力村の動きが,逆に人々を街頭におしだし,行動させる.
東京では,予告通り鳩山元首相が官邸前行動に登場したそうだ.「再稼働をやめるべきだ。官邸と国民の声がかけ離れている」「皆さんの新しい民主主義の流れを大切にしなければいけない」とアピールし,「これから官邸まで行って、みなさんの気持ちを伝えてくる」と宣言,その足で首相官邸に入っていったそうである.「鳩山元首相,集会を激励」と見出ししていた記事もあったが,これは逆で,集会が鳩山氏を激励しているのだ.歴史のうねりの中に身をおいて,そこから激励され力をもらうことのできるものだけが,これからの政治家たりうる.
私は,議員や政治家に集会に来るように要請するのには反対である.彼らもまた自分で決断して自分の責任で行動しなければならない.多くの国会議員が「何々党の誰々です」とはじめる中で,先日の亀井静香氏は,いきなり再稼働は反対だということを話し始めたそうだ.それは立派である.国会議員も一般市民も同じ人間,違いはない,この集会はそういう自立した人間の集会.亀井氏はこのことがわかっている.歴史のうねりの中で,既成の政治家もまた試される.
このうねりはどのように深まってゆくのか.金曜行動の中に代議制議会主義と直接行動を繋ぐ回路が生まれつつもあるが,これがどうのような政治を生みだすのか.まだわからない.集約と拡散とをまだまだくりかえす.エジプトでもチュニジアでも,試行錯誤と紆余曲折は続いている.強欲な資本主義に抗して人間原理を実現する,その理念と現実の方法論,戦略と戦術は,いま歴史が求めているが,しかし未だ見出されていない.その意味で,日本の運動もようやくに新しい時代の最先端の課題に直面している.こちらとしては,しっかりと見て考え,それをまとめ,なし得る行動はしなければならないと思っている.29日の東京,国会大包囲へ行ってみたいのだが,30日夜は神戸で授業があるし,それまでに,期末テストの添削と採点,問題作成の仕事,頼まれた授業もあるし,少し無理だ.そういうときはそれでよい.27日の関電前集会は授業の後いけそうだ.いってみるつもりだ.人を誘うことはしないけれど,集会情報をみて自分で判断して出てくる人がいれば,それはうれしい.写真はアブラゼミ.夕暮れの木立で鳴いていた.