継続は力

昨夜も関電前に行ってきた.こちらは今年金曜に授業がなく,代わりにこれが毎週のことになった.毎週毎週ここにやってくる人が1000人以上いるのだから,本当によく続いている.思い思いのゼッケンやプラカードを持って,音頭にあわせて声をあげる.ドラムの音も入る.これは現代日本という変革期にある世の中に出現した営みである.こういうことが行われるところに,逆に今が変革の時代であることの証がある.IWJ Independent Web Journalの報道:2012/10/26 【大阪】10月26日 関西電力本店前抗議.これが全国で続いている.
こちらもいつもの知り合いに出会い,一緒にやってきた.関電西側正門前の鉦も撤去されずにおかれている.ここに来ていた人で先日逮捕された人は26日に起訴されたそうである.これはまったくの見せしめでしかない.それに対する怒りも力に,ここでの座り込みも続いている.この日も抗議行動があった.【大阪】10月26日 関電前抗議での参加者逮捕に対する天満署前での抗議行動
継続は力,その通りだと思う.継続すること自体が力を生むという意味と,継続を可能にする力がそこにはあるという意味と,両方ある.その両方の意味でわが青空学園もよく継続している.数年で変わる日本の教育課程がどうであれ,高校時代に学ぶべきことはそんなには変わらない.それなら,日本の教育課程から独立し,本来高校時代に学ぶべきことが学べる場を作ろう.そして,なぜそんなことが言えるのかと高校数学の根拠を問おうとする高校生や先生に応え,こちらが考えた跡を残してゆこう.そんな思いで始めたのだった.そして既存のものごとの根拠が問われる今のような時代に巡りあった.はじめた頃,こんな時代に遭遇するとは思ってもいなかった.数学の中味でも,入試問題を深めることを通して,もう一度リーマンやアーベルの時代の古典数学の華というべき楕円関数,楕円曲線に出会うとは思っていなかった.最近それに夢中である.7月27日に始めてちょうど3ヶ月,ようやく全体像がわかった.これもまた,10年来の継続が生みだしたものだ.
継続と言うことでは,小沢一郎という政治家もなかなかのものだと思う.あれだけたたかれ冤罪をでっち上げられても,継続する.先日,小沢新党・生活党の結成パーティーがあったが,それにぶつけて石原知事の会見.すると新聞もテレビもそれ一色.橋下が同じ場所で3000人集めてやったときは,「期待の表れ」と大げさに報じていたのに,4500人集まった結党パーティーは無視する.
日本の大手新聞,テレビはそれこそ旧体制の宣伝機関.旧体制に風穴を開けようとするものを無視して隠そうとする.石原会見は,まったく号外を出すようなことではないのだが,各社号外.それが今の現状である.
しかし今はいろんな報道媒体がある.田中龍作さんのところが結成記念パーティーと石原会見の意味をよく伝えてくれている.生活・結党パーティー 福島の主婦「安心して子育てしたい」.また,石原都知事、電撃辞任 「国民の生活が第一」結成パーティーの日に,である.IWJ Independent Web Journalの報道:2012/10/25 国民の生活が第一結党記念パーティーがある.
情報技術の進展は,必ず新しい段階をきり拓く.金曜行動のような運動と,生活党や国民連合の運動は,同じ時代の流れのなかで生まれてきたものであり,もう少し時間がいるようではあるが,それぞれの背負っている歴史を踏まえつつ,それを越えて相互に補いながら一つの流れに合流してゆく.それができなければ何も変えられない.これは見届けねばならない.またこちらもできることはしなければならない.写真は羽を広げる川鵜とそれを見つめる白鷺.