脱原発候補の統一を

追伸:首都圏反原発連合が,脱原発「あなたの選択」キャンペーンとして,今回の選挙に臨む各党の原発政策をまとめている.このような試み自体は大変いいことだし,必要なことだ.ただこの資料は各党が「何を言ってるか」を集めたものであって,「何をしているか」の資料ではない.それは各自が調べろと言うことである.以下に書いたように,共産党脱原発候補一本化の候補者調整を拒否.脱原発候補に共産党候補をぶつけ,票を割り,結果として原発推進候補を勝たせる,そのように行動している,などの資料が必要なのだ.
経産省テント前広場に次のような投稿が載っていた.

「第46回総選挙における300小選挙区調整のお願い」というビラを持って政党に申し入れをしているという人がきて談笑する。脱原発を今選挙の重要な政策とする政党は小選挙区においては調整してくれということだ。難しことだが脱原発の運動をしている人が誰でも願っていることである。

この「人」はきっと藤島利久さんのことだろう.彼の街カフェTVにはこの申し入れ書も載っている.脱原発候補の選挙区での一本化は,本当に多くの人の願いである.
今日の昼に千葉4区のことがテレビで流れていた.ここは野田首相の地元,他に自民党,生活が第一の三宅雪子氏,共産党の斉藤和子氏などが立つことになっている.生活が第一と共産党はどちらも脱原発である.10年後か即時かは言葉の問題であって中味そのものは変わらない.その2人が競合する.このままでは票が割れ,その結果,民主党自民党がこの選挙区で勝つ可能性が高い.もし共産党が本当に脱原発であるのなら,そして党利よりも国民の利益を優先するのなら,「選挙区は三宅氏に,比例区共産党に」ということを徹底するはずである.しかしそうはなっていない.藤島さんは

共産党は、候補者を乱立させることによって競合する脱原発候補が負けても自党の比例票が獲れれば良いのです。彼らは、原発推進自民党政権を創り、その批判勢力として生き延びる道を選択したのです。

と書いているが,共産党の方針がいまのままでは,それはその通りと言わざるを得ない.近所の共産党の活動をしている年配の人と話しても,脱原発候補の統一をということに反対ではなかった.現場もそれを願っている.党の上部や候補者が,多くの国民の願いよりも自党の利益を優先してるのではないか.共産党委員長の志位さんは東京の金曜行動でもよく発言していた.しかし実際の行動で示さなければ,言っていることとしていることは違うではないかということになってしまう.今からでも遅くはない.脱原発候補の統一のための協議をはじめてもらいたい.