続く金曜行動

追伸:下地さんからの手紙.またきっこのブログさんに<3>「立派な独裁国家、警察国家ですよね、もう完全な」山本太郎・メディア質疑応答ー下地准教授らの不当逮捕抗議記者会見 12/22(文字起こし)あり.<2><1>.文字起こしされた方に感謝.
 今年最後の大阪関電本社前抗議行動に行ってきた.選挙の後でしかも小雨降る中,人は集まってくるのだろうかと思いながら,こちらも急いだ.開始時間を少しした時点で,ほぼ前回と同じくらいの人が集まってきた.見慣れた顔の人も多い.山本太郎さんも顔を見せていた.傘を差しながら,それでも皆声を合わせていた.
 杖をついてもう一人の傘に入りながらやってきた老婦人を見ると,思わずこちらは頭を下げる.どんな思いでこの集会への参加を続けてこられたのだろう.それぞれこれまでの人生を省みながら,思いをこめての行動であることが,ひしひしと伝わる.
  主催者は,われわれの政治行動とは選挙投票だけだではない,集会もデモも,署名もみな大切な行動だ.と言っていたが,その通りである.今回の選挙結果を受けて,3年前に戻っただけだと,したり顔に言う人もいる.違う.3年前とは決定的に違う.このように行動する人びとがいる.一人一人がこの寒い雨の中を集まる.その背後にはもっと多くの人びとがいる.今回の選挙ではまだ政治的結節点に集約されるところまでいかなかった.しかし,それでも参加者が減ることなく抗議集会は続く.新年は1月11日から再開するとのこと.
 自民党は次の参議院選挙までは右翼政治,国家主義の本音を隠す.参院選までは経済対策一本である.参院選の後に改憲草案の内容を先行させた政治を行う.原発維持推進と自民党憲法草案にそった改憲は一体である.それだけに,この抗議集会が,改憲草案のもつ意味をつかみ,運動を広げられるか,来年の課題である.それはまた国民連合の課題でもある.
 大阪では,まえに「脱原発シンポ」にも来てくれた下地先生がまったく不当に逮捕されている.瓦礫焼却に反対するものへの露骨な弾圧.8人が拘留中.ここまで来ると,それこそ基本的人権表現の自由もあったものではない.向こうも焦っているとしか言いようのない事態である.東京新聞に記事あり.これはWEBでは読めないので,これを起こしているページをリンクしておく.また人民新聞に「止まらない「がれき焼却反対」への弾圧」の記事もあり.そして橋下市長は2月から本格焼却をはじめる.橋下市長の下のこの警察の無理筋弾圧,横暴としか言いようのない動きは,今後安倍政権下で全国化すると見ておかなければならない.またこのような横暴を大っぴらにやるというのが自民党改憲草案の趣旨であり,それはかつての特高と同じである.
 「大阪おかんの会」が,大阪市の震災瓦礫試験焼却(2012.11.29及び30日)前から,試験焼却以後に体調変化が生じた場合は通報してくれるようブログで募集したところ,12.10日までに大阪此花区焼却場近辺を主として,次の通報があった.◆ガレキ焼却と体調異常/鼻血13人/目の変調18人/呼吸器系の症状109人/皮膚の異常4人/下痢1人/倦怠感1人/口内炎1人/計147人.因果関係を認めることはしないだろうが,事実である.大阪おかんの会の記者会見(2012.12.20 大阪市役所)の一部がここにある.<http://iwj.co.jp/wj/open/archives/45971>.大阪市はこれを2月から毎日やろうというのである.
 この1年,金曜行動などに足を運んで,こちらがかえっていろいろ力をもらったような感じである.そういう思いが共鳴してゆくのだろう.そしてそれが再びまた結節点を見出したとき,現実を動かしてゆく.それを見とどけるつもりだ.