金曜行動再び参加

しばらく仕事で行けなかった,関電前金曜行動に行ってきた.人の集まりは前と変わらず.いつもの顔見知りが多くいる中で,見慣れない顔の人も加わってきていた.総勢150〜200人というところ.しかしそれにしても季節はめぐる.七時になってもまだ西は明るい.その一方で,一応その準備はしての参加だったが,4月とは思えない寒さであった.この行動が季節を巡っての息の長い行動になっていることはまちがいない.
先日,4月16日,大阪地裁の小野憲一裁判長が大飯原発3・4号機運転差し止め仮処分の申し立てを,「具体的な危険性は認められない」と却下した.現在調査中の案件も無視しての関電の言い分そのままの判決であった.日本の裁判所の酷さ,えげつなさが誰の目にも明らかになり,やはり直接の行動の力がもっともっと必要だと,そんな参加者の気持ちが伝わってくる集会であった.
4月は,宮城沖,淡路島,三宅島と大きな地震が続いている.日本列島弧が何百年かごとの地震の活動期に入っていることはまちがいない.富士山の爆発や南海大地震,東京直下地震は,いつ起こるかという時間の問題だけが未定であるが,起こることはまちがいない.そのとき,その地震大飯原発の裏山や断層が動いたとき,小野憲一裁判長はいかなる責任をとるのだろう,あるいはとらせるのか.責任を逃れることはできないぞ,という人々の直接行動の圧力,これしか裁判を少しは現実に向きあわせる方法はない.
差し止め仮処分の申し立てを却下したりすれば,大きな混乱になると思わせるだけの力は,まだわれわれの側にはなかった.だからあの大阪地裁の判断が出た.それがまた人々を再びの行動に向かわせる.結局は,人々の直接行動の力がどれだけ組織されるかにかかっている.まえに八木さんの中南米経験を紹介したが,われわれも,彼の地の人々が長く経験し教訓としてきた歴史の真実に,ある意味ではようやくに直面している.関電本社前金曜行動,次回は5月10日である.