再びの国策捜査?

 今日は昼前後,生活の党応援隊で梅田で街宣に加わってきた.70歳前後の老人行動隊が6〜7人と壮年1人で,道行く人に呼びかけてきた.その後昼食.やはりそこでも出た話が,「脱原発,生活を守れ,反TPP,消費増税反対」でもっと行動を一緒に出来ないのか,ということだった.議会では社民党や生活の党を中心に一緒にやるための準備もおこなわれているようだが,そしてそれはそれで大切なのだが,われわれはもっと地元や街頭での行動を共同でやることで,運動の統一の機運を生みだしてゆかねばということになる.
 議会で新しい枠組が出来る頃には,こちらでも市民デモなどを呼びかけようという意見も出た.その後,このうち数人は夕方神戸でもやるそうで,神戸に行った.こちらは仕事がたまっているので,ここで引き返したが,まったく元気な老人たちである.
 そこで教えられたのが,いま進んでいる徳洲会の選挙違反の捜査について「あれは国策捜査やで」という人がいた.実際,戻って調べ徳洲会の新聞を検索すると,徳田たけし議員はTPPに反対であることがわかる.

第46回衆議院 議員総選挙 徳田たけし代議士が圧勝 鹿児島2区で3期連続当選
TPPに断固反対! 故郷を守る決意表明
… 続けて今回の選挙戦での争点に言及し、「故郷に関わる大きな問題としてTPPがあります。TPPに参加した場合、故郷が、そして日本がどうなってしまうかを訴えました。『私たちはTPPに断固反対しなければならない。私たちこそが故郷を守っていかなければならない』。この大きな意思を鹿児島2区の皆様に示していただけました」と、徳田代議士は選挙区から大きな支持を得られた手応えを語った。そのうえで、「この意思表示をしっかりと受け止め、これからもTPPは断固として阻止し、故郷を守っていきます」と強い決意を述べた。

 TPPに反対する医療法人への見せしめの国策捜査,これが今回の徳洲会選挙違反捜査の意味なのではないか.自民党も東北地方の選挙区などでTPP反対をいっていた.cangaelさんの報告参照.そして当選すれば手のひらを返して,もう反対しない.それに対して徳洲会は,そうしなかったのだろう.水面下でどうするのだという国家権力とのやりとりがあって,そのあげくの見せしめ捜査なのではないか.もちろん,本気で反対するにしては,今回の選挙のやり方は脇が甘かったといわざるをえない.しかし,これ以上のことをやっている自民党議員はいくらでもいる.この時期のこの捜査は,TPPに反対する医師会や医療関係者への恫喝なのだ.
 こんな捜査の前にすることがあるだろう.事故当時の東電会長や社長は捜査さえおこなわれず,不起訴である.東電に対しては国策非捜査.一方,国を思い,地方を思うことを掲げる組織を,このように弾圧する.国際原子力村ともいうべき国際金融資本,その利益を体現している政府は,今や世界中で日本の安倍政権のみである.アメリカのオバマ政権は,国際原子力村がおしたロムニーを倒して再選した.その路線は,経済利益を第一とするのではない方法で,もういちどアメリカの支配権を強化しようとするものだ.それ自体もまた時代錯誤なのだが,それはともかく強欲な金融資本の政府は,もはや安倍政権だけである.だからまた,オリンピックも招致できたのだ.
 しかしその国際原子力村も最近は内紛が絶えない.「ネタニヤフ首相がケリー長官を犬のように殴打しました!」.どうもこれは事実のようである.こうして,国際原子力村と日本とイスラエルは,ともにこの時代のなかで,内紛しながら凋落してゆくのだ.権力の恣意的乱用は,滅びゆく政治の最後のあがきでもある.一方,今回もまた日本の共産党はこの捜査の意味を理解せず,あるいはあえて国際原子力村の意図の通りに,徳洲会批判をやっている.小沢裁判のときの彼らの立ち回り方と同じである.それだけによけいに,徳洲会選挙違反捜査が国策捜査であることを教える.徳洲会捜査の意味を教えられ,日本の安倍売国政権について再び考えさせられたのも,今日参加した成果であった.それにしても,TPPに反対するということは,このような弾圧もまた引き起こす,そういう問題である.