入試の時節に

今日は2回目の通院診察の日.時間の経つのははやい.11月18日に入院して12月24日に退院.それから5週間目に最初の通院診察.そして今日,肺のX線像はきれいだった.器質化肺炎そのものは確かに治まっている.
一方,血糖値や,HbA1cという血糖と結びつくヘモグロビンの値が基準値を超える.前の診察からこの間,甘いものは控えてきたが,前回より少しだけ高くなった.甘いものは控えても辛口の酒は増えた.でも少しである.数値が高いこと自体がステロイドの副作用である.ステロイドを飲みながら,かつ糖尿病関係の数値を基準値以内にするのはなかなか大変である.
その他の数値はすべて基準内であった.それで明日からステロイドプレドニゾロン2錠.10mgである.ステロイドレム睡眠の時間が短くなるなど脳にも影響がある.2錠になるとだいぶ楽になる.ということで,療養は続く.気長に.ただもう少し運動を増やさなければならない.
この2週間余,テレビはオリンピック一色であったが,あまり見なかった.ただ,羽生選手は若いのに,その発言から,世阿弥のいう「離見の見」が身についていることがうかがわれ,これには感心した.
2月23日に投開票がおこなわれた山口県知事選挙でも,東京都知事選挙と同じ構図になり,自民・公明推薦の候補が勝った.この宗教政党が内側から,そして「日本共産党」が,反対派を分裂させることによって旧体制側を勝たせ,こうして外側から,選挙において現在の日本の旧体制を支えている.客観的には彼らは内外呼応して日本の旧体制を支えている.
ウクライナではヤヌコビッチ大統領が政権をおわれた.ウクライナの歴史はあまりに複雑であり,われわれには想像もできない.ただ今日で言えば,EUとロシアのいずれの側に近づくのか,それをめぐって国内は大きく動いてきた.ヤヌコビッチ大統領の背後にはロシア・プーチン大統領がいたが,この1週間あまりヤヌコビッチのあまりに拙劣なやり方に,同じ側の側近や政党までもが離反,プーチンも後ろ支えできず,政権は崩壊した.プーチンロシアにとっては,大きな痛手である.
夕食時にニュースで,ウクライナ・ヤヌコビッチ政権の崩壊が報じられると,隣で「安倍も早くああならないかな」と声がした.その気持ちは同じなのだが,日本ではまだまだ内と外から旧体制を支える勢力も強く,もう少し時間がいる.
明日は国公立大学入学試験の日.いろいろ不十分なところはあっても最善をつくした.だからそういう自分に自信と誇りをもってやってほしい.入試というのは,受験する人にとっては,人間が成長していく過程の一段階である.受け身にならずに,自分への確信をもって,臨めばよい.壁に正面からぶつかった経験は生涯のたからである.健闘を祈ります.
写真は散歩道での紅梅と白梅.今日はわが家の雛人形も出した.